マスクによる肌トラブルについて
皆さん、こんにちは。まだまだ暑い日が続いていますね。昨日の第3金曜日は恒例の往診日でしたので、午前中~15時過ぎまでずっと往診に出かけていました。ちょっと外を歩くと暑いこと暑いこと。これが10月の半ばの気温だろうか、と思うほどの暑さでした。しかしそれも今週でどうやらおしまいのようです。来週からは曇りの日が続き、最高気温も20度前後と秋に突入のようです。状況によっては寒い日も出そうです。体調管理にはくれぐれも注意してください。
さて、今日はマスクによる肌トラブルについて簡単にお話ししたいと思います。私はマスクによって肌には3つのトラブルが生じるのではないかと考えています。
1)マスク自体によるかぶれ
材質、摩擦により肌がダメージを受ける。アレルギー性のものもあれば、機械性(こすれること)のものもあるかと思います。対策としては、敏感肌の方は綿やポリウレタンなど自分の肌に合ったマスクを着用することになるでしょう。ただ、ウイルスを遮断する能力は不織布マスクより低いので、人込みに出られるときは外に紙マスクをつけて二重にするというのがよいかもしれません。
2)ニキビの悪化
これも摩擦が大きな原因と思います。今までニキビ治療にて調子のよかった人たちが、マスクを着用するようになって、ニキビが悪化してきたと言って来院されています。髪の毛が慢性的に当たっているだけでニキビが悪化しますので、マスクのような面で触れて、しかもそれが何時間もとなると、悪化するのも当たり前かと思います。解決策としてはマスクをやめて透明なシールドをつけることですが、さすがにむつかしいかなとは思います。とりあえず、ニキビ治療をきちんと行うことが大事だと思います。
3)口の周り、ほほのあたりの乾燥
マスクをすると呼気が溜まりますので、口周りに水蒸気が溜まってきて、湿度の上昇がみられます。その状態に何時間も皮膚がさらされると、角質がふやけてきて、その結果、皮膚のバリア機能にダメージが生じます。そのあとでマスクを外すと、外の乾いた空気に口周りの皮膚がさらされることになり、一気に皮膚の湿度が下がって乾燥してしまうというわけです。保湿剤の外用が有用だと思います。特に洗顔をしてすぐに外用しておくと、水分の蒸発がかなり防げます。