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2021年11月14日 (日)

敏感肌化粧品開発のためのテストについて

皆さん、こんにちは。今朝は寒かったですね。朝、職場に向かう時には7.5度の表示でした。昼は結構暖かく、本当に体温調節がむつかしい季節です。朝に合わせて厚着をしていると、昼には暑くなりますので、重ね着での調節をして下さいね。

さて、今回は、敏感肌化粧品開発に際して行われているテストについてです。小さい字で「アレルギーテスト済み」とか、「パッチテスト済み」「ノンコメドジェニックテスト済み」などが書いてあるのをご覧になることがあるかもしれません。それについてちょっと説明したいと思います。

アレルギーテスト

これは、化粧品を繰り返し使用した場合、積み重なって生じる刺激性とか、アレルギーの起こるリスクをIV型アレルギーが生じるかの有無でテストするもので、別名RIPT(Repeated Insult Patch Test)試験ともいわれます。これは、その製品に、Ⅳ型アレルギー(すなわちかぶれ)にならせるような力(感作する力と言います)があるかを見る検査です。具体的には、化粧品をつけたパッチを被験者に24時間貼ります。そのパッチを剥した後、24時間のあけて再度パッチを同一個所に貼ります。これを3週間にわたり9回繰り返します。繰り返し貼ることで、その部位が反応していれば、刺激作用があるということになります。また、この物質にかぶれる体質を引き起こす力があれば、そういう体質が作られます。最後に貼って2週間、なにもせずにいて、その間にそういう体質が作られると、被験者のパッチを貼ったところ以外の無処置の部位にその製品を24時間にわたり貼ったときに、そこに反応がみられるというわけです。実際は貼ってから24時間後にパッチを剥がして、剥がして48時間後および96時間後の皮膚がどうなっているかを観察します。これが陽性だと、この化粧品を使い続けていると、その商品に対してアレルギー体質に変わってしまう可能性があるので、要注意です。まあ、こういう商品は市販されませんのでご安心を。

パッチテスト

これは、化粧品を貼ることで、その化粧品にすでにかぶれる体質になっているかを見るものです。上記アレルギーテストは今アレルギーのない人に化粧品を使うことでアレルギーになってしまう、そういう能力がその化粧品にあるかを見るものですが、パッチテストは、すでにその成分にかぶれる体質であるかを見るものです。パッチテストが陽性の人は、初めて使ってもすでにかぶれる体質なので、その商品は使えないということになります。すると誰も買ってくれませんよね。

ノンコメドジェニックテスト

ニキビができにくいかを実際に人間の肌で行なうテストです。具体的には皮脂腺の多い背中に化粧品などを貼り、2~4週間後に角質を拭って、ニキビのときに見られる、毛穴がふさがったような組織構造になっているかどうかを顕微鏡でみて判断するものです。かぶれやすさとかとは別の検査ですので、ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品が肌に優しいかどうかはわかりません。ただ、普通肌のひとにはニキビができにくい化粧品だとはいえるでしょう。一方ニキビ肌の人は、基本的にニキビができやすいので、ノンコメドジェニックテスト済みの化粧を使ったら、絶対ニキビができないというわけでもないので、その点を注意してください。