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2022年4月12日

2022年4月12日 (火)

臨時休診のご連絡

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光線過敏症を引き起こす物質について

皆さん、こんにちは。4月の中旬だというのに、真夏日を観測してしまいました。それもなんと岩手県。平均気温より17度も高いとか。もう訳が分かりません。本当に異常気象ですね。春になったばかりの今は暑さに体が慣れていないので、そこまで高温でなくても熱中症になる恐れがあると言われています。少量でも汗をかき始めたら、水分補給は意識して行ってください。また、日傘や帽子などを使用するのも体温調節だけでなく、紫外線防御の観点からもとてもいいと思います。

光線過敏を引き起こす物質として多いのが

1)ある物質に接触した後に、そこに紫外線が当たるとアレルギー反応が生じるタイプ・・・光接触皮膚炎

2)内服した薬剤が皮膚に到達して、そこに紫外線が当たると、当たった部位に皮膚炎が生じるタイプ・・・薬剤性光線過敏症

と言われています。

1)の原因として多いのが、化粧品やなんとサンスクリーン(日焼け止め)、腰痛や肩こりのシップ、柑橘系の皮の汁などです。日焼け止めで光アレルギーなんて冗談みたいですが、特にケトプロフェンというシップ成分でかぶれる人は日焼け止めの中の紫外線吸収剤(ベンゾフェノン オキシベンゾン オクトクリレン)に対してアレルギーになることがありますので要注意です。もし商品の裏に使用成分について記載があれば、よく読んでください(ただ字がとても小さいので、私には判読できないことが多いです。ハズキルーペが必要です)。あるいは、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル とも言います)の日焼け止めを使用するのがいいでしょう。

2)の原因として多いのが、

ピロキシカム、ケトプロフェン、チアプロフェン、スプロフェン(解熱鎮痛薬)

メキタジン、ジフェンヒドラミン、プロメタジン(抗アレルギー薬、かゆみ止め)

クロルプロマジン、カルバマゼピン(抗精神病薬)

フロセミド、ジルチアゼム、ヒドロクロロチアジド(降圧薬)

ベザフィブラート、フェノフィブラート、クリノフィブラート(高脂血症治療薬)

などがあります。新たに薬を飲み始めてから、最近えらい日光に敏感になったなーと思われた方は、今一度お薬を確認する必要があります。