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2018年2月18日 (日)

オリンピックー3-

皆さん、こんにちは。今日はとても暖かな日でした。最近、日が暮れるのが遅くなっているのを実感できるので、とてもうれしく感じています。寒さはまだ続いていますが、少しずつ春に向かって行っているのがわかりますから。そうなると、私にとってはつらい花粉も飛んでくるということになるのですが、幸い、今のところ大きな症状は出ていません。患者さんの中には、もう花粉症がつらいです、とおっしゃる方も増えてきていますが、症状が現れる時期の違いは、アレルギー体質の程度や、生活のあり方などによるのだと思います。たとえば、外での勤務の方や、山の近くにお住まいの方は、やはり花粉に暴露される量が多いと思われますので、症状も早く出てきますし、重くなりがちです。私は、クリニックに到着すると、普通は帰宅まで一歩も外に出ませんので、あまり花粉に当たらない生活をしているといえます。また、休日も車で出かけることが多いので、これまた花粉に触れる機会も少ないと考えられます。そうはいっても、いつまでも室内にいるわけにもいきませんし、気候が良くなれば外を歩きたくなるし、その時は開き直って、外出する予定です。その際、花粉除けメガネ、帽子(休日外出時は年中ほぼいつもかぶっていますが)、マスクでブロックします。また、抗アレルギー薬の内服、目薬、点鼻薬も活用し、症状が出ないようにしています。そうは言っても、大量の花粉が来たときには、症状が出てくることもあります。その時は悲惨ですね~。漢方薬を追加したり、ステロイドの内服を行ったりなど、何とか症状が軽くなるよう、いろいろ試しています。今年の花粉量は広島県は昨年より1~2割増しと言われていますが、全国で見ると、ほぼ最低レベルですので、花粉症の人には過ごしやすい県と言えると思います。

今日のタイトルですが、ついにやりました。今回のオリンピックにおいて、金メダル第1号が出ました。そうです、羽生結弦さんがショートプログラム1位を生かして、フリーでも全体で2位の成績で念願のオリンピック2連覇を果たしました。そして、銀メダルは、ショートプログラム3位の宇野昌磨さんが逆転で獲得しました。残りの一つ、銅メダルは、羽生さんと同じコーチに師事しているスペインのハビエル・フェルナンデスさんが獲得しました。フィギュアスケートで同じ国の1位2位独占は、オリンピックでは初めての快挙であり、本当にすごいことをやってのけたお二人でした。羽生さんは今シーズン右足首のけがをしてしまい、直前の試合も欠場、オリンピック団体も欠場して、この個人種目に臨みました。そこで、皆の期待通りに金メダルを獲得するという、素晴らしい技術と精神力の持ち主です。一方宇野さんは、「オリンピックも数ある試合の一つで、特に緊張はしなかった」とインタビューに答えていました。これまた大物の素質十分です。この鈍感力は、トップのスポーツ選手になるに当たりとても大切なものだと思います。羽生さんも、小平さんも、勝負は相手があるからなのですが、過去の自分と勝負する、それに勝てば勝ち、という考え方ですね。もし、過去の自分に勝っても、他人がそれ以上の成績を残したら負けてしまうのですが、それでもよし、とする考え方で、人に惑わされない発想が素晴らしいと思います。他人と比較してしまうと、相手のことが気になってしまうし、私など心の狭い人間は、相手に「失敗しろ」「こけろ」とか思ってしまうと思うのです。一流の人の思考、学びたいですね。

最後に、オリンピックではないですが、私の趣味の将棋で、大記録が達成されました。そうです、藤井聡太さんが、全棋士参戦の朝日杯将棋オープン戦で優勝し、6段に昇進しました。この優勝までに倒した棋士がすごすぎて、ほんと言葉が出ません。予選は大石6段、竹内4段、宮本5段を一蹴し、二次予選に進み、ここではA級の屋敷9段、松尾8段を下し、本戦にコマを進めました。ここで因縁の(と言っても悪い意味ではありません)澤田6段に勝ち、そこから佐藤天彦名人、羽生善治竜王(7つすべての永世位をもつ、将棋界のレジェンドですね)を連破し決勝に進み、決勝はこれまたA級の広瀬8段に勝ち、優勝となっています。全棋士参戦の棋戦に優勝すると段位が一つ上がりますので(と言っても7段までですが)、半月前にC級2組で1位となり、来期からC級1組になることが決まった時点で、4段から5段に昇段したばかりでしたから、5段から1つ上がって、もう6段ということになります。中学生の6段なんてありえません。羽生さんも自身の中学生の時と比べて、藤井さんの今は桁違いと言っています。羽生さんを超える100年に一人に逸材と言われる藤井さんのこれからに目が離せません。しかし、それでもまったくおごることなく、謙虚で、さらに精進を目指すと言っています。どこまで強くなるのでしょうか。AIに負けないほどになったりして・・・と勝手に妄想しています。本当におめでとう。

それと、将棋で残念な話題が一つ、女流棋士の里見香奈さんが、奨励会を退会することになりました。今まで女性で奨励会を突破できた人はおらず、現在女流タイトル6つのうち5つを持っていて、最強と言われる里見さんに期待がかかっていましたが、彼女をしても奨励会は突破できませんでした。25歳までに4段になれないと退会という規定によるものです。藤井聡太さんでも5敗したという奨励会3段リーグ、いかにシビアかがわかりますね。現在3段リーグにはあと一人女性の棋士として西山朋佳さんがいます。彼女はまだ22歳ですので、あと3年、すなわち6期のうちに上位2位になれば棋士になれます(棋士とは奨励会を突破した人のみに与えられる肩書きで、女流棋士とは異なります)。女性初に向かって頑張ってほしいと思います。