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2020年12月

2020年12月31日 (木)

今年も終わりになりました。

皆さん、こんにちは。ついに大晦日になりました。天気予報では、年末にかけて大寒波、大雪とか言っていましたが、広島市内は雪がちらっと降ったりと気温は低いものの、時間帯によっては太陽が顔をのぞかせていました。その時は日向に出るとぽかぽかとして、速足で歩くと汗をかくほどでした。さすがに日陰は寒いですが・・・。一方山間部、日本海側は予想通りの大雪で、交通機関のマヒ、高速道路の閉鎖と大変なことになっています。こんな中では人々の移動もままならないとは思いますが、後で述べるような今年の状況では、人が集まったりができないこともまんざら悪くないのかもしれません。

皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか。一言でいうと、コロナ一色という感じでしょうか。日々の生活としては、非常事態宣言が出され、外出もままならない状況になり、お店なども休業を余儀なくされました。いったん感染が下火になり、少しずつ日々の生活が戻って来ても、大人数での会食、会合などは相変わらずできませんでした。夏になって暑い中でもマスクの着用が必要だったり、あちこちでの手洗い、消毒が要求されたり、と生活に多大な影響がありました。イベントとしては、東京オリンピックの延期(中止?)、プロスポーツの開催延期、期間縮小、無観客試合での開催などがありました。芸能芸術でも、コンサート、音楽会、展覧会の延期、中止、無観客での実施がなされました。旅行が好きな私ですが、それもできず、残念でした。

また、医学界においては学会などもWeb開催となり、自宅やクリニックでの学習となりました。これはこれでわざわざ遠くに行かなくても、第一線で活躍しておられる先生方の話を聞けるし、席が後ろすぎてスライドの内容がよく見えないとかいうこともないですし、コーヒーを飲みながらでも講演が聞けるので、ある意味ゆったりと勉強するにはよかったです。ただ、他府県で活躍しておられる懇意にしている先生方と会って、旧交を温めることができないのが残念ではありました。

そういうのんびりした話とは別に、現在コロナウイルス感染症患者数が激増して、どこもかしこも医療崩壊目前になっています。広島県でも、1週間前には連日100人を超える新規感染者が出ていましたが、ここ数日は80人台で粘っています。それ以前の12月前半までは、結構人口比でいくと患者数が少なく頑張っていたのですが、GOTOトラベル、GOTOイートが解禁となって少ししてから患者数が急増したイメージがあります。患者数が急増した後、12月16日に湯崎知事が国に対して広島県もGOTOトラベル対象地区から外してもらうよう早めに陳情し、請け入れてもらったため、2週間たった現在その成果が出ているのだと思います。確かに旅行、外食は経済を回していくのに大切だと思いますが、医療崩壊は何としても避けないといけません。経済が回らなくなったら生きていけないというのも確かにわかりますが、病気の人がどんどん増えると、結局働くことができなくなりますし、もちろん外出もできなくなるため、お金を使う人が減ってやはり経済も回らなくなります。どちらを先に回復させるかというと、健康にかかわるところすなわち医療のほうではないかと思うのです。

飲食業界には補助金の話が出ており、手厚い補助が受けられるようです(もちろんお店の規模によっては不十分な場合もあると思いますが、そこは本来、規模に合わせた補助額の増減が必要なところです。ただ、それを考える時間がなかったのでしょう)。それは飲食業界を守るにはとても大事なことですが、その周辺の職業に対しては全く配慮がなされていないのが残念です。例えば、おつまみを卸すところや、お手拭き、テーブルクロスや制服などのクリーニング、お店に飾る花を売るところなども、GOTOイートがなくなり、飲食店が閉まると仕事がなくなってしまうのですが、彼らには補助は出ません。予算は100兆円を超える大盤振る舞いですが、なんだか急ごしらえの予算案であり、メリハリのついた配分をしないと、某政治家の息のかかった業界のみ潤うという不公平なものになりそうです。

GOTOトラベルに関しても、それがなくなったから旅行に行くのをやめたという方がかなり多いとのことですが、本当にそこに行きたいなら、GOTOを使わずに行けばいいと思います。そのほうが、お客さんは少ないし、至れり尽くせりの対応をしてもらえるのではないかと思うのです。もちろん、安く行けるのに越したことはないですが、GOTOだって無期限にあるわけではないので、いずれそれがなくなったら、皆旅行に行かなくなることが容易に想像され旅行業界は大打撃です。GOTOなくても来てもらう、行くという状況がもともとなので、徐々に補助のない形にしておかないと本当に業界は困ると思います。

今年のスポーツでは、カープは残念な1年でした。その中では、森下投手の新人王、菊池選手の無失策、鈴木選手の5年連続の3割25本塁打がよかったでしょうか。その他、若手選手の活躍、田中選手の復活も嬉しかったです。残念なのは、先発投手が軒並み調子が悪く、経験ある中継ぎ投手も上がらなかったことでしょう。その結果若手で実績のない中継ぎ投手に無理がきましたし、フランソア投手も抑えとしては当初は慣れずに失敗が多かったですね。最後頃にはそれぞれの投手が役割を全うできるようになったため、シーズン後半は見ていて楽しい試合も多かったです。来年は、栗林投手も入ってきますので、先発陣も激戦とはなると思いますが、しっかり試合を作って、見ていて楽しい試合にしてほしいです、

サンフレッチェは今年も勝ちきれないことがずっと続いていました。逆転勝ちはなく、チャンスに点が取れないのが通常になってしまいました。優勝した川崎は得点王はいないけど、10点以上取った選手が4名もいて、だれでも点が取れるという状況でした。一方サンフレは得点ランキング25位までに、15点3位のレアンドロペレイラ選手と、8点25位ドウグラスヴィエイラ選手のたった二人です。これでは点が入らないはずですね。来季はどんどん点を取っていくサッカーを期待したいです。

バレーボールでは今のところJTサンダーズは7勝7敗の5位ですね。昨年は3位、25年間ずっと8位以内をキープしていますが、優勝は2014~15年が最後ですので、そろそろ優勝も観たいところです。優勝以外の賞としては昨年はスパイク賞とブロック賞を小野寺選手が初受賞でした。今年はだれが賞を取るでしょうか、期待したいところです。

バスケットでは2019~20年、B2を40勝7敗でぶっちぎりで優勝し、今年からB1に昇格したドラゴンフライズですが、今年は後半調子が悪く12連敗で最下位となっています。そこまで差があるとは思えないのですが、ちょっと守備の状態が悪いのでしょう。大量失点が続いています。歯車が合えば実力はあるので、上位も狙えると思います。がんばれドラゴンフライズ!!

ハンドボールでは男子の湧永レオリックは6勝7敗の6位、女子のイズミメイプルレッズは5勝1敗の2位といいスタートを切っています。

ホッケーではコカ・コーラレッドスパークスはなんと女子第42回全日本社会人ホッケー選手権大会、高円宮碑2020ホッケー日本リーグ、第81回女子全日本ホッケー選手権大会の3冠達成でした。本当におめでとうございます。

スポーツ以外で今年のはやりといえば、鬼滅の刃ですね。私も映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を見に行きました。背景の映像が本当にきれいでそれを見るだけでも見に来た甲斐があると思いました。また、先日テレビで総集編をやっていましたが、それをビデオに録り全部見ました。何度も見ていると、人間関係や技のことなどもわかり、わかりだすとまた興味を引きますね。主人公の竈門炭次郎は本当に精神がピュアで優しい子です。こんな子がこの世にいるのかというほどの素晴らしい精神の持ち主ですね。ここまできれいな人間には誰もなれそうにもないですが・・・。それと妹の禰豆子、めちゃかわいいです。強くて良い子で、炭次郎のことが大好きで、頼りになります。二人を見ていると心が温かくなります。映画の興行収益も封切り以来たった73日で324億円を売り上げ、千と千尋の神隠しを抜いて1位になりましたね。それに関連して、今年の日本レコード大賞はLiSAさんの「炎(ほむら)」でした。何となく予想はできていましたが、10月14日に発売されたので、今年2か月余りしか発売されていないことになります。発売後3週間はオリコン週刊シングルの中で、CDシングル、ダウンロードシングル、ストリーミングのいずれも1位となりました。6週目となる11月30日付けのオリコンデジタルシングル(単曲)でも1位となり女性ソロアーティストとしては初となる6週連続1位を達成しましたし、ストリーミングでも1位となり同ランキング史上初となる「同一アーティスト・作品の週間デジタルシングル(単曲)&ストリーミングランキング6週連続2部門同時1位」を達成、また5週連続での1000万回再生超えも史上初の記録となりました。更に2021年1月14日付の「週間デジタルシングル(単曲)ランキング」でも1位を獲得、11週連続1位とし米津玄師のLemonを抜いて歴代1位の記録となりました。Lisaさんはテレビ版鬼滅の刃でも主題歌を歌っていましたので、この「炎」も違和感なくなじめました。

2021年はどのような年になるでしょうか。少しでも早くコロナウイルスが制圧され今まで通りの生活ができるようにと祈っています。

 

2020年12月17日 (木)

急に寒くなりました。

皆さん、こんにちは。12月もしばらくそれなりに暖かい日が続いていましたが、今週に入ってから急に季節が変わったかのような朝夕の厳しい寒さが襲ってきました。昨日、今日も広島市内でもちらちらと雪が舞っていました。12月になったのだから冬になっても当たり前と言えばそうなのですが、あまりにも急激な変化には体がついていきません。そういう影響が大きいのでしょう、最近は蕁麻疹の患者さんが急増しています。蕁麻疹の原因としては、何か食べ物にあたった、と思っておられる方も多いかと思いますが、実際何かのアレルギーで蕁麻疹が出る人というのは、3%くらい、多く見積もっても10%にはならないと言われています。それでは何が原因かというと、

1)感染症(風邪などですね。特に小さいお子さんは、これが原因の70%を占めるという意見もあります)

2)疲れ

3)時刻(太陽が沈むと出やすくなります。夜中にひどくなるのはそのせいです)

4)ストレス

5)その他多数。

と言われています。この順で原因というわけではなく、それぞれが積み重なって、ある意味足し算されて行って、ある一定の点数を超えると蕁麻疹がでるという考えがあります。私はまさしくその通りと考えています。実際、蕁麻疹が出る人がお薬を飲んで落ち着いていたのに、風邪をひいたら薬を飲んでいても蕁麻疹が出たとか、疲れやストレスを感じることがあった時にやはり薬を飲んでいても出たとか、本当に良く聞きます。薬の効果を例えますと、例えば原因が10点溜まったら出る人がいるとすると、薬を飲むと5点かさましされ、15点になったら出るようになると考えるとわかりやすいと思います。この例では、夕方の時点で蕁麻疹を出やすくする要因の点数が9点の人がいるとすると、夜になったら上記2)のポイントが入ってさらに1~2点追加になるので、合計が10点以上になりますから蕁麻疹が出るのですが、薬を内服していると5点かさまししていますので、15点までは大丈夫ということになり、蕁麻疹が出ずに過ごせるというわけです。とにかく、体調管理にはくれぐれも気を付けてください。

体調管理と言えば、コロナウイルスですね。広島県の感染者数はずっと1桁、あるいは2桁の前半で頑張っていたのに、この1週間、爆発的に増えてしまい、100人を超える日が続いています。人口当たりの患者数では東京を抜いてしまい、GO TOトラベルの対象地区から外してもらうように陳情してついに外れてしまいました。政府はGO TOトラベルでの人の移動で感染が拡大するわけではないと言っていますが、ある意味正しいとは思います。ただ、旅行先で楽しく観光した後、じっとしてご飯を一人ぼっちで食べるのか、そういうことはないですよね。気分もよいので、友達と大声で話し、飲み食いします。お酒が入ると少々のことは気にならなくなり油断もします。それが感染を拡大させているのだと思っています。そして、地域の人はじっとしていろと言いつつ、GO TOトラベルはOKというのは、地元民は街には出て行くな、他県から来た人は自由にどうぞということですか、となります。

また、若者などがGO TOトラベルだから(半額補助が出るから)来たとよく言っているのをTVなどで見ます。税金を投入して人の移動を増やし、3密を増やし、感染リスクが高めておいて、その一方で病院のスタッフたちは、もちろん旅行などには行かれない、仕事量は増える、休みも取れない、結果的に疲れがたまり集中力も失われ、感染対策がおろそかになり、患者となってしまうとか、十分あり得る話だと思います。政府は矛盾した政策をずっとしてきました。今回ようやくGO TOトラベルを中止にしましたが、遅すぎですね。

GO TOトラベルをどうしてもやりたいというのなら、私が思うに、例えば今月は九州地区の人がGO TOトラベルに行きましょう、来月は中四国の人が行きましょう、とかにすればいいのではと感じています。そうすると、国民全員が動くわけではないので、行楽地、人気のある場所にも、そこまで人は集中しないでしょう。次の月には別の県から人が来るので、お店はそれなりに潤うし、それが何か月も順送りで行われるので、客は全国で移動とするよりは少ないながらも続いてくると思うのです。いずれ順番が来ると思えば、今はいけないけど待てますよ。いつからOK かがわからないから、不安になったりイライラしたりするわけですので、予定を見せることが大切だと思います。もちろん、その時期以外に旅行に行きたい人は自腹で普通にいけばいいわけです。お金に余裕のある人は、GO TOトラベルが始まり、普段自分たちが行っていたところが、安くなるからというGO TOトラベルのお客で埋まってしまい、いけなくて面白くないと思っているのではないかとも思います。

いろいろ愚痴りました。しかし、今できることは、自分がコロナにかからないように注意すること、これを各自が責任もって行うことです。皆が注意してかからないようにしたら、結局社会全体も流行にならない状況になるのです。この時期に接待を伴う飲食に行く人の気が知れません。昨日ですか、総理は王貞治さん、杉良太郎さんたちと7人だったか、8人だったか会食に出られた様子。その前もパーティーに出席。またいろんなところで、議員のパーティーなども開かれる様子。国の政策を決める、選挙で選ばれた人たちが、この時期にパーティーを行うのは、本当に理解に苦しみます。もしそこでクラスターが出たらどうするのでしょうか。トップは自分がきちんとしてこそ、部下などがついてくるのだから、ちゃんとしないといけないというのを今一度肝に銘じる必要があるかと思います。