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2020年12月17日 (木)

急に寒くなりました。

皆さん、こんにちは。12月もしばらくそれなりに暖かい日が続いていましたが、今週に入ってから急に季節が変わったかのような朝夕の厳しい寒さが襲ってきました。昨日、今日も広島市内でもちらちらと雪が舞っていました。12月になったのだから冬になっても当たり前と言えばそうなのですが、あまりにも急激な変化には体がついていきません。そういう影響が大きいのでしょう、最近は蕁麻疹の患者さんが急増しています。蕁麻疹の原因としては、何か食べ物にあたった、と思っておられる方も多いかと思いますが、実際何かのアレルギーで蕁麻疹が出る人というのは、3%くらい、多く見積もっても10%にはならないと言われています。それでは何が原因かというと、

1)感染症(風邪などですね。特に小さいお子さんは、これが原因の70%を占めるという意見もあります)

2)疲れ

3)時刻(太陽が沈むと出やすくなります。夜中にひどくなるのはそのせいです)

4)ストレス

5)その他多数。

と言われています。この順で原因というわけではなく、それぞれが積み重なって、ある意味足し算されて行って、ある一定の点数を超えると蕁麻疹がでるという考えがあります。私はまさしくその通りと考えています。実際、蕁麻疹が出る人がお薬を飲んで落ち着いていたのに、風邪をひいたら薬を飲んでいても蕁麻疹が出たとか、疲れやストレスを感じることがあった時にやはり薬を飲んでいても出たとか、本当に良く聞きます。薬の効果を例えますと、例えば原因が10点溜まったら出る人がいるとすると、薬を飲むと5点かさましされ、15点になったら出るようになると考えるとわかりやすいと思います。この例では、夕方の時点で蕁麻疹を出やすくする要因の点数が9点の人がいるとすると、夜になったら上記2)のポイントが入ってさらに1~2点追加になるので、合計が10点以上になりますから蕁麻疹が出るのですが、薬を内服していると5点かさまししていますので、15点までは大丈夫ということになり、蕁麻疹が出ずに過ごせるというわけです。とにかく、体調管理にはくれぐれも気を付けてください。

体調管理と言えば、コロナウイルスですね。広島県の感染者数はずっと1桁、あるいは2桁の前半で頑張っていたのに、この1週間、爆発的に増えてしまい、100人を超える日が続いています。人口当たりの患者数では東京を抜いてしまい、GO TOトラベルの対象地区から外してもらうように陳情してついに外れてしまいました。政府はGO TOトラベルでの人の移動で感染が拡大するわけではないと言っていますが、ある意味正しいとは思います。ただ、旅行先で楽しく観光した後、じっとしてご飯を一人ぼっちで食べるのか、そういうことはないですよね。気分もよいので、友達と大声で話し、飲み食いします。お酒が入ると少々のことは気にならなくなり油断もします。それが感染を拡大させているのだと思っています。そして、地域の人はじっとしていろと言いつつ、GO TOトラベルはOKというのは、地元民は街には出て行くな、他県から来た人は自由にどうぞということですか、となります。

また、若者などがGO TOトラベルだから(半額補助が出るから)来たとよく言っているのをTVなどで見ます。税金を投入して人の移動を増やし、3密を増やし、感染リスクが高めておいて、その一方で病院のスタッフたちは、もちろん旅行などには行かれない、仕事量は増える、休みも取れない、結果的に疲れがたまり集中力も失われ、感染対策がおろそかになり、患者となってしまうとか、十分あり得る話だと思います。政府は矛盾した政策をずっとしてきました。今回ようやくGO TOトラベルを中止にしましたが、遅すぎですね。

GO TOトラベルをどうしてもやりたいというのなら、私が思うに、例えば今月は九州地区の人がGO TOトラベルに行きましょう、来月は中四国の人が行きましょう、とかにすればいいのではと感じています。そうすると、国民全員が動くわけではないので、行楽地、人気のある場所にも、そこまで人は集中しないでしょう。次の月には別の県から人が来るので、お店はそれなりに潤うし、それが何か月も順送りで行われるので、客は全国で移動とするよりは少ないながらも続いてくると思うのです。いずれ順番が来ると思えば、今はいけないけど待てますよ。いつからOK かがわからないから、不安になったりイライラしたりするわけですので、予定を見せることが大切だと思います。もちろん、その時期以外に旅行に行きたい人は自腹で普通にいけばいいわけです。お金に余裕のある人は、GO TOトラベルが始まり、普段自分たちが行っていたところが、安くなるからというGO TOトラベルのお客で埋まってしまい、いけなくて面白くないと思っているのではないかとも思います。

いろいろ愚痴りました。しかし、今できることは、自分がコロナにかからないように注意すること、これを各自が責任もって行うことです。皆が注意してかからないようにしたら、結局社会全体も流行にならない状況になるのです。この時期に接待を伴う飲食に行く人の気が知れません。昨日ですか、総理は王貞治さん、杉良太郎さんたちと7人だったか、8人だったか会食に出られた様子。その前もパーティーに出席。またいろんなところで、議員のパーティーなども開かれる様子。国の政策を決める、選挙で選ばれた人たちが、この時期にパーティーを行うのは、本当に理解に苦しみます。もしそこでクラスターが出たらどうするのでしょうか。トップは自分がきちんとしてこそ、部下などがついてくるのだから、ちゃんとしないといけないというのを今一度肝に銘じる必要があるかと思います。