鬼滅の刃
皆さん、こんにちは。最近は11月というのに、暖かい日が続いています。どうやら今月はもうしばらく暖かい日が続くようですね。寒がりの私にはとてもうれしいことですが、それでも朝夕は寒さを感じるようになってきましたので、冬は目の前にありそうです。
寒くなると気になるのが、インフルエンザです。ワクチンは皆さんはどうされましたか。私は、すでに済ませました。コロナウイルスに感染してはいけませんが、インフルエンザは致死率だけからするともっと危険かもしれません。ただ、インフルエンザのほうはワクチンや薬があるので、ちょっと安心感がありますね。一方コロナウイルスのほうは致死率は高くはないものの、後遺症が残る場合もありますし、なんといっても治療法がないのが不安です。一般的にはウイルス感染症に関しては、治療法はあってもないようなもので、結局各自の免疫力があるかないかで生死が決まります。治療薬があるといっても、実はウイルスを殺す作用はなく、多くはウイルスの増殖を抑制するだけ、あるいは増殖した後に細胞から出て、次の細胞に行こうとしますが、そこを抑えて、細胞から出られなくする、などが薬の効果だと思います。ですから、ウイルスは常に体の中にあるわけです。その残ったウイルスをやっつけるのが自分の免疫力であり、免疫力がないと、薬を飲んでも助からないこともあり得るということになります。
GO TOキャンペーンが始まり、しばらく経ちましたので、あちこちに人の移動が増えて、それに合わせてコロナウイルス感染者が急増しています。最近は1日の新規感染者が3日連続で1600人を超え、過去最高になっていました。立派な第3波といっても過言ではないでしょう。幸い今日は少し減っているようですが、休み明けですので少ないだけかもしれず、まだまだ油断は禁物です。
呼吸器感染症で大切なことは、ずっと言われてきていますが、マスクの着用、手洗いの励行、3密を避けるということのようです。アメリカ、ヨーロッパなどでは、日本の10倍以上の感染者、死亡者が見られますが、上記の3つをまともに守っていないからだと思います。テレビなどを見ても、マスクを付けない人も多いし、大声でカフェはパブで談笑しているのが映されていますね。また手洗いなどもあまりする文化ではないので、そのあたりが感染を抑えきれない要因だと思います。一方日本では、子供のころから「帰ったら手洗いうがい」とはずっと言われてきていますので、手洗いをすることへの違和感はありません。マスクに関しても、花粉症が国民病であり、人口の40%が花粉症と言われていますので、マスク姿も見慣れているし、花粉の飛ぶ時期にはマスク着用をしている人も多いので、マスク着用については抵抗はほとんどないかと思います。3密については、やはり会食が最も危ないと思いますが、会合や結婚式なども激減していますし、飲み会などもなかなかしにくい雰囲気を社会が作ってくれていますので、それらが複合的に作用して、経済的な封鎖を行わないのに世界に類を見ないほどの少数の感染者で済んでいるのだと思います。ただ、これもいつまで続くのかが全く分からず、出口のないトンネル状態です。これは本当につらいです。先のわからないことほど、希望が持てないことはないので・・・。それでも我々は前を向いて歩いて行かないといけません。自分を見つめなおす時間ができたとか、前向きにとらえて有意義な人生にしたいものです。
先日、巷をにぎわせている鬼滅の刃を見に行きました。先月だったかな、テレビでもやっていましたので、それを録画し一気に見たのですが、その画像の美しさにびっくりしました。また、勧善懲悪というストーリー性に安心して見られるという良さや、悪者であるはずの鬼も元々は人間であり、彼らには皆悲しい過去があること、そして主人公の竈門少年の心根の優しさに悪者の鬼ですら改心してしまうという、ほっとするというか癒されるのもよくて、映画を見る気になったのでした。物語の開始は、TV版に続いていましたので、TVを見ていないと当初はなんのこっちゃとなったかもしれません。ただ、バトルの所とかは、それだけでも十分に楽しめるものでした。相手の鬼もなかなか強いのでドキドキしますが、結局主人公たちは勝っていきますので、安心ではありますが。それでもさらに強い鬼がでて、今回の主役の煉獄さんとの戦いは心打たれました。この鬼は、もともとはとてもやさしい人間だったが、父親を助けようとして鬼になったというのが元にあるようです。この情報はあとから手にしましたので、映画を見ているときには、鬼に対して「ひどい奴だ」、と思っていましたが、煉獄さんと戦いをしている間には卑怯なことは全くせず、純粋に戦い、己れを高めていくことに気持ちが向いているのがわかり、悪者ながらすがすがしい気持ちになったのも正直なところあります。あまり書きますとネタバレになりますので、これくらいにしておきますが、子供だけではなく、大人も楽しめる漫画でした。次回作にも注目ですが、いつになるやら。いっそのこと、TV版でしばらくつないで、大きいところだけ、映画にする、でもいいかなと個人的には思っています。
最後になりましたが、11月12日は「いいひふ」と読んで『皮膚の日』に制定されています。それに合わせて、広島県では例年皮膚科無料相談会を行っていました。ただ、今年はコロナウイルス感染症の恐れもあるため中止とし、その代わりにWebで講演会を行っています。日本臨床皮膚科医会広島県支部のHPがありますので、そこにアクセスして、講演会のバナーをクリックしていただきますと、申込画面に行きます。そこで必要な情報を入力しますと、講演会のアドレスがもらえますので、見たいときにご覧になれます。講師は広島大学病院皮膚科の准教授で、とってもお話が上手な田中先生です。内容は、塗り薬のお話ですが、分かりやすくためになるお話が聞けると思います。ぜひご覧になってください。http://nichirinpi.cocoro-hihuka.com/index.htmlです。