2020年7月 6日 (月)

大雨

皆さん、こんにちは。梅雨ですので、雨が降るのは当たり前ですが、九州地方には100年に1度と思われる程度の大雨が降り、熊本県では川が氾濫し、老人ホームの入居者の方々など多くの人が被害にあわれお亡くなりになりました。また、鹿児島県でも土砂災害、河川の氾濫などがみられて、多くの犠牲者が出ています。夕方には福岡県、長崎県、佐賀県でも線状降水帯が出て、川の氾濫も出たと言われています。奇しくも7月6日は2年前、西日本豪雨が起こった日でした。毎年のように起こる大災害。もういい加減にしてくれと自然に向かって文句を言いたいけれど、自然は聞いてはくれません。温暖化がその一因ともいわれています。早く地球の悲鳴に気づけと、自然が言っているのでしょうか。もう数日は豪雨が続くようです。一刻も早く雨が上がって、一日でも早く復旧し、日常が取り戻せますようお祈り申し上げます。

その前線が北上し、今晩には広島も線状降水帯に入りそうです。そうなると豪雨が予想されます。当院では、特別警戒警報が出ましたら、患者さん、スタッフの安全性を第一に考え、休診とすることとしています。突然の休診となりますので、ご迷惑をおかけする形になろうかと思いますが、安全を優先するというポリシーですので、ご了承ください。最新の情報は、HPの「お知らせ」の欄ではなく、「院長のひとりごと」にアップしますので、お知らせの一番上の「院長のひとりごとを更新しました」か、右の「院長のひとりごと」のバナーをクリックして、ご覧ください。HPの更新は自宅のある特殊なコンピュータでしかできませんが、ひとりごとのほうは、どのコンピュータでもできるからです。よろしくお願いいたします。

皆様も、今晩から明日にかけてご注意ください。

2020年6月29日 (月)

若手の活躍

皆さん、こんにちは。さすが梅雨だけあって、雨が降りますね。とはいえ、暑さも結構あり、熱中症には気を付けたいところです。特に、コロナウイルス対策でマスクをしておられる方も多いと思いますが、マスクをすると、私の感覚では1枚服を着ているくらいの温める効果があると思っています。私は花粉症ですが、2~3月の花粉症のシーズンにマスクをつけると、コート1枚分くらい暖かいと感じるので、そう思うわけです。ですから、現在は外を一人で歩くときにはマスクを外されてもいいと思います。ただ、人込みに入られるときには、万が一自分が感染者だといけませんから、マスク着用をされた方がいいかなと思います。ちなみに、私は今のところ外出時はいつもマスクを着用しています。

プロ野球が開幕し、うきうきしておられる方も多いのではないかと思いますが、私もその一人です。カープの試合の結果に一喜一憂しているのですが、われらがエースの大瀬良投手は2試合連続の完投勝利、さすがです。黒田イズムが髄まで沁み通っているかのような頑張りで、一人で投げぬくという気迫を感じます。真のエースとはこんな投手のことを言うのだろうと思っています。また日曜日はドラフト1位で入団した森下投手が9回途中まで完封ペースで投げていました。最後息切れして降板しましたが、立派な初勝利を手に入れました。初めての登板のときは、7回4安打、無失点だったのに、継投が失敗し、負け試合になってしまい、とてもかわいそうでした。しかし今回は、ピンチになっても併殺で切り抜け、8回まで無失点できました。また打線も今回は頑張ってくれて、2回に4点、4回、5回、7回に追加点が入り援護は十分でした。その打線の中では、鈴木誠也選手がすごいのは今まで通りですが、堂林選手の活躍が目につきますね。昨年は28試合の出場でしたが、今年はオープン戦から当たりまくり、ほぼレギュラーで出場し、打率はなんと.414で、鈴木選手より上です。昨日のホームランも、センターやや右側に入りましたが、一番深い位置だと思いますので、本当によく飛んでいます。練習時には、自分よりだいぶ年下である鈴木選手にもいろいろ聞いたりと、先輩としてのプライドを捨て、進化を求めているのもいい結果につながっているのだと思います。チームが一致団結して戦っているカープ、このまま頑張っていってほしいです。

私の好きな将棋では、藤井聡太7段が大活躍ですね。現在最強と言われている渡辺明棋聖に挑戦している第90期棋聖戦ですが、なんと藤井7段が2連勝と、棋聖獲得まであと1勝となっています。もしタイトルを獲得すると、今まで最も若くタイトルを取った屋敷9段の18歳6か月を余裕で更新します。最終戦にもつれ込んだとしても、18歳0か月での獲得になりますし、もし3連勝したら、17歳11か月でのタイトル獲得となり、今後破られないのではという大記録です。さらに、藤井7段は王位戦への挑戦も決めており、これも獲得したら、あっという間に2冠となります。小学生のころから、プロも参加して同じ土俵で勝負している詰め将棋選手権優勝の記録を持つ、天才少年藤井7段の活躍から目が離せません。タイトルを2つ取ると8段になりますし、3つ取ると9段になります。今年は、竜王戦でもまだ挑戦者になる可能性を残していますので、もしかしたら今年中に9段になる可能性もあります。とてもすごいことですし、インタビューの受け答えなどでも謙虚で本当に感じのいい子なので応援したい気もあるのですが、あまりにすごすぎるので、あまり簡単にタイトルを取らさないよう、タイトルホルダー頑張れ、とエールを送っている自分もいます。いずれにしても、とてもワクワクしているのは間違いありません。

2020年6月10日 (水)

梅雨入り

皆さん、こんにちは。今日は午前中はいい天気かと思っていたのですが、徐々に曇りはじめ、午後からは所によっては土砂降りになりました。その後、夕方には少し晴れ間も見えましたが、夜にはまた曇ってきました。九州南部は5月30日に、四国は5月31日に梅雨入りをしており、そろそろかなと思っていましたら、今日梅雨入り宣言がありました。最近夜が蒸し暑かったので、梅雨と言っても驚きませんが、正直のところやはりちょっとうっとうしい感じではあります。

コロナウイルス感染者は、依然国内では散発的にみられています。広島県では5月2日に5人が報告されてからは、新規感染者数は0か1(と言っても、ほとんど0)を続けています。人口280万人の県としては結構いいと思います。これも、皆さんの日々の努力のたまものです。私は今日は少し外出をしましたが、あちこちでアルコール消毒をしている人を見ましたし、マスクの着用率は90%以上はあるように思えました。ただ、だいぶ暑くなってきましたので、正直外でマスクをするのはつらいです。冬にマスクをすると、セーター1枚分くらいの暖かさを感じるので、夏にマスクをすると、1枚上着を着ている感じになるのでしょうか。そう考えると、夏はつらいのは当たり前ですね。

実際のところ、一人で外を歩くときには、マスクは不要と思います。声を出そうが、近くに人がいなければ、うつすこともないので。ただ、人が近くに多数いれば別です。やはりマスク着用は必要だと思います。一般的に人が多くいるところはエアコンが効いていることが多いので、着用は可能かなと思います。当院でも、待合室で患者さんどおしの距離を広めにとることや、換気をしっかりすること、マスク着用の依頼はしばらくの間続けようと思っています。面倒くさいと思われるかもしれませんが、自分が知らないうちにコロナウイルスをもっている可能性は否定できませんので、人にうつさないようにするため、ご協力いただければと思います。そうはいっても、暑くなってきますと熱中症のおそれがあるので、気分が悪くなったりされたら、決して無理はされませんように。

今日はテレビでカープと阪神の練習試合をやっているのを見ました。無観客でしたが、テレビをつけたときには8対0で勝っていました。嬉しかった!メヒア選手と堂林選手の2本の満塁ホームランで取ったようです。その後、田中広選手のタイムリー3ベース、高橋大選手の犠牲フライで2点、6回にも連打を浴びせ、堂林、田中広、高橋大、1番・ピレラの4連続適時打などで一気に5点を加えました。投げては先発の九里投手が、6回を無失点の好投で試合を締めてくれました。久しぶりにカープの試合を見ましたが、皆たくましくなっているようでした。練習試合とはいえかなり連敗していましたが、本番ではないので、気にしてはいませんでした。ただ、こういい感じになってくるとやはりうれしく、開幕が待ち遠しいですね。そして、はやく観客を入れた状態で試合ができるようになって、カープファンに夢と元気を与えてもらいたいと思います。

2020年5月21日 (木)

油断禁物

皆さん、こんにちは。5月も後半に入ってきました。朝晩は少し涼しいときもありますが、日中は結構暖かく、暑い日も出てきましたね。今日は一日中、気温が少し低めでしたが・・・。こういう時にはやはり体調が悪くなりやすいので、ご注意を、といつも言っていると思います。ところが、最近はコロナウイルスのため、外出自粛、手洗いやうがいの励行、マスク着用などが自然に行われています。そしてこれらは空気やつばなどを介してうつる感染症の対応策として最も有効とされることなのです。それが我々の社会で自然に行われているので、本当に一般感染症が減っています。安佐地区の感染症情報でも、過去最低の感染者数でした。これも皆さん一人一人の節制のたまものだと思います。そしてその結果というか、それと並行して、広島の、また全国のコロナ感染症が落ち着いてきています。先日、緊急事態宣言が解除されましたが、それでも広島はまだ元のような人込みにはなっていません。皆さんもまだ慎重に行動されているのだと思います。

本当に日本人はすごいなと思います。特に罰則があるわけでもないのに、国や地方自治体から頼まれただけで、外出も我慢し、飲食店や百貨店など、多くのお店が、収入がなくなるというマイナス面にも目をつむり、国民皆の平和、平安のため、閉店や時短に踏み切り、2か月くらい耐えています。本当に頭が下がります。しかし、それを続けていては本当にお店がなくなってしまいます。ですから、こういった状況は少しずつ変わっていくとは思いますが、これまでの全国民の努力を無にしないためにも、各自が手洗いうがい、そして夏はつらいと思いますがマスク着用などは最低でも行っていくことで、感染拡大を緩やかにし、感染者の爆発的増加を防ぐことができると思います。そしてそのうちコロナの医療の手順が整備され、医療崩壊を起こすことなく、今まで通りの医療がもどり、生活が戻ってくるのではと信じています。

2020年4月15日 (水)

再開の予定

4月17日金曜日午後からクリニックを再開します

皆さまには、ご心配、ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。先週は高熱が続いていたため、コロナの可能性も頭をよぎり、心配もありましたが、コロナのPCRの検査は陰性であり、ほっとしています。結果的に内科の先生が最初に診断された頸部リンパ節炎からの発熱の見立てどおりでした。

コロナを取り巻く状況が厳しさを増す中、当院でも、感染予防に対する取り組みを一層強化していきたいと考えています。皆さんにもご協力いただくこともあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。

2020年4月12日 (日)

突然の休診に関して

今回は突然の休診でご迷惑をおかけします。現在コロナウイルスの感染拡大が懸念されていますので、それかしらと心配されておられるかもしれませんが、頚部リンパ節炎による発熱で休診としました。

火曜日夜、頸部のリンパ節に違和感を感じ、夜中に痛みと熱が出てきたので、翌日内科を受診をしたところ、採血や喉の検査などの結果から頚部リンパ節炎と診断されました。熱が収まらないので、再度受診すると諸検査から細菌性のリンパ節炎がもっとも疑われるとのことでした。抗生物質の点滴と少し強めの抗生物質の内服で、熱は収まりつつあります。

若いころだと、解熱剤を使用しての診療もあったかもしませんが、年齢的に無理がきかなくなったのと、コロナウイルスを取り巻く今のご時世を考え、休診としています。

再開に際しては、HPや予約サイトでお知らせします。

2020年3月30日 (月)

2020年の往診日 

2018年より、原則第3金曜日を往診日として設定しております。また、2019年10月より、往診日の往診は午前のみとし、午後は普段の午後と同様の完全予約性の診療を行っています。時に間違って午前中に来院される患者さんもおられるようですが、その日はクリニックに原則おりませんし、おりましても往診カルテの整理、処方箋の作成、次に往診に行くための準備などを行なっており、一般診療は行っておりませんのでご了承ください。

2020年の後半の予定は以下の通りです。

2020712_2

コロナウイルスー3-

皆さん、こんにちは。昨日は暖かでうららかな日でしたね。本当なら、行楽日和、花見日和というところでしたが、最近のコロナ騒ぎでそれどころではありません。人込みは避けろ、不要不急の外出も禁止と言われています。私も、昨日は日常品の買い出しにはでましたが、できるだけ人がすいている時間を狙って、15時頃にスーパーに行きました。もちろんマスクもしていました。また、スーパーに入るときと出るときにはアルコールをしゅっしゅと手に吹きかけて感染には注意をしていました。皆さんも注意をしておられますか。

今日は志村けんさんの訃報が流れました。コロナウイルスに感染し、人工呼吸器を使用していると言われていたので、結構重篤な状況だなとは思っていましたが、こうしてお亡くなりになると、本当にさみしくなりました。とてもやさしい方だとお聞きしていましたし、彼の人となりを知る多くの芸能人の方々も心からの追悼を述べられていましたので、本当に皆さんに愛されていた方だったんだなと改めて思いました。

その一方で、20代の若者たちが、コロナなんて関係ないねという感じで、街を練り歩いています。そして彼らが口々に言っているのが、うつらないように気を付けていますとか、うつっても自己責任なので、とかです。しかし彼らにしてほしいことは、うつらないことではなく、うつさないことです。うつらないように気を付けるべきなのは、高齢者や免疫の弱い人達であり、元気な彼らはたとえうつっても大してこたえないと思われますので、すぐ元気になるでしょう。だから怖くないと思っているのでしょうが、志村さんのような高齢者は、たとえ重篤な持病を持っていなくても、亡くなることがありうるのです。そこを理解してほしいと思います。

感染拡大を阻止しうるのは、2つの注意と思っています。一つは免疫弱者はうつらないように気を付ける。もう一つはふつうの免疫力の人は、うつさないように気を付ける。たったこれだけです。これだけが守られたら、パンデミックは避けられると思います。ただ、これは日本の皆が同じ思想を持っていないとうまくいきません。私も50代後半ですので、免疫弱者のほうに少し近づいていると思っています。ですから、うつらないように人込みはできるだけ避けるようにしていますし、手洗いうがいを励行しています。そして、人にうつす側になりたくないので、マスクもしています。マスクの品薄は解消されていませんが、もし手元にマスクのない若い人たちには、手作りのハンカチマスクをしてもらえばいいかなと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=TAzbdux4Fzc

https://www.youtube.com/watch?v=PGug3ZZPp_k

この難局をみんなで一致団結して乗り切っていきましょう。

2020年3月18日 (水)

コロナウイルス-2-

皆さん、こんにちは。今日はとても暖かかったですね。今週は、日曜日は暖か、月曜日、火曜日は特に朝方の冷え込みが半端なかったです。月曜日は、朝と昼にみぞれ交じりの雨が降りましたし、可部のあたりの山は真っ白になっていました。県北のほうでは大雪だったところもあったようです。火曜日は最低気温は広島市でも1.9度とこの時期にしてはかなり寒かったです。そして今日は、ポカポカ陽気。春物の綿のニットと薄いジャケットで外出できました。明日も日中は5月下旬並みの気温になりそうとのこと。本当に春が来たといっていいかもしれません。その反面、花粉が多くなると考えられますので、花粉症の方々は大変な時期がきました。私も花粉症ですので、結構つらいです。今年はスギ花粉の量は少ないと言われていたのに、あまりそんな気がしません。ただ、今年はいい点眼薬が発売され、それを使用すると調子がいいです。それはアレジオンLX🄬です。今までは1日4回の点眼が必要だったアレジオン点眼液🄬ですが、その濃度を2倍にすることで、1日2回の点眼で済むようになりました。また、この点眼液は防腐剤に工夫がされており、コンタクトをつけたまま使用しても、コンタクトが傷まないようです。ただ、だからと言ってコンタクトを入れたまま点眼するより、外した状態で点眼する方が良く効くので、その点はご注意を。一つの欠点?は金額が高いということです。3割負担の方は1本1000円になります。ほかのジェネリック品の場合、1日4回入れないといけませんが、同じように3割負担の方で、1本100円のもあります。効果は普通にありますので、きちんと点眼されれば全く問題はありません。ちなみに私の花粉症に対する薬は、アレグラ🄬のジェネリックのフェキソフェナジン🄬、小青竜湯🄬と、前述のアレジオンLX🄬です。内服薬にて眠気の起こりやすい体質の私は、ほかの抗ヒスタミン剤では眠気が来るので飲めないのでした。

コロナウイルスが相変わらず猛威を振るっています。中国ではピークを過ぎたと言っていますが、イタリアをはじめとするヨーロッパ各国で感染が拡大しています。更に感染はアメリカ、アフリカまで広がっています。一方日本はそれほど患者数が多くない状況で頑張っています。確かに検査をする実数が少ないから患者数が少ないのだという意見もあります。しかし、検査をして陽性であったらすぐ入院隔離という体制で管理しようとしている現在、検査で疑陽性も多いと言われていますし、検査をむやみに増やすと軽症の人(もしかしたら疑陽性の人)が病室を占拠してしまい、本当に入院が必要な重症者が入院できなくなる恐れがあります。さらに、ちょっと熱が出るだけで皆が不安になり、こぞって検査をしてほしさに病院に押し掛けると、例えば普通の肺炎の治療(それでも十分命に影響があります。細菌性の肺炎でしたら、きちんと抗生物質を使用したら助かったのに、入院できる部屋がないから点滴されず、それで命を落としたとなったら、悔やみきれません)やがんの治療ができなくなってしまうなど、通常の医療が行えなくなってしまい、医療が滞ってしまうこともあり得ますし、実際そうなっている国も多数あります。そういう観点からは、日本の姿勢は間違っていないと思っています。検査が陽性となって入院している人の治療は、特効薬がないのですから、おとなしく寝ていて熱が高くなった時に解熱剤を飲むだけ、と言われています。それなら自宅で寝ていても一緒です。特に熱が高くなく、食欲もあり比較的元気で、呼吸困難がなければ自宅での安静で十分対応できるものだと思います。2月1日のブログに書いたように、治療薬がまだ見つかっていない現在、新型コロナには、各自の持つ自然免疫の力で打ち勝つことでしか対抗できないのです。安静、栄養、免疫の落ちないような生活(ストレス、アルコールを避けるなど)を行い、ウイルスが通り過ぎるのを耐えるしかありません。正しいたとえかどうかはわかりませんが、台風がやってきた時に過ぎ去るのをじっと耐えて待つのと似ているかもしれません。

いろんな国では外出禁止令などが発令されています。そのため、市民はスーパーに買い出しに出かけていますが、そこで品薄になったり、物の取り合いでけんかになったりと一種のパニック状態に近い状況にも思えます。その点、日本では、先日はトイレットペーパーが品薄になりましたが、それも解消されてきていますし、普通にスーパーでは買い物ができます。しいて言えば除菌クリーナーや消毒用のアルコール類とマスクがないくらいでしょうか。あまりパニックになった感じがありません。手洗いうがいの励行や、マスク着用も普通に行われているし、みんな冷静に過ごしているように思います。その理由については文化人類学者ではない私にははっきりわかりませんが、阪神淡路大震災や東日本大震災のときにも強奪、略奪やパニックがほとんど見られなかったことから、国民性なのかなと思っています。あるいは、自然災害が世界一多い国(と自分では思っています。冬の大雪、寒冷があるかと思えば、夏の猛暑、ひでりもあります。梅雨の頃には水害があり、台風もたくさん来るし、地震も多い)に数千年生きてきた国民として、今回のウイルスの発生も自然が作り給うたものと考えれば、自然災害の一つともいえます(今回の場合、遺伝子改ざんといううわさもありますが、あくまでうわさです)ので、そういう意味では自然災害には慣れっこになっている、あるいは達観しているのかなと感じています。”人間は自然をコントロールすることはできない、過ぎ去るのを待つしかない”、当たり前のことだけど、それを心の底からわかっているのが昔からの日本人なのかも、だからいざというときに強いのかも、と思っています。

この状況では、たとえ日本の感染がコントロールできたとしても、海外でまだ多数の患者が発生していら、東京オリンピックは中止になるかもしれません。その時には、これまでかけてきた努力、費用、時間などがすべて無駄になってしまうけれど、”自然の前では人間はちっぽけで無力な存在なのだ”、とわかっている我々日本人はその状態を乗り越えていけると信じています。そしてもし本当にそうなって、来年か再来年に開催されたとしたら、それを大成功に導き、オリンピック史上初の快挙として歴史に刻まれることになろうと妄想しています。大好きですニッポン。

2020年2月29日 (土)

休校の依頼

皆さん、こんにちは。今週の前半はとても暖かく、春が来たと思っていたら、昨日からまた寒くなりました。今朝などは2.5度まで下がって、まだ冬なんだと思わざるを得ない寒さでしたが、よく考えてみると当たり前、まだ2月ですから。ただ、体はもう春と思いこもうとしているのか、ちょっとした寒さがこたえますね。私は先週はちょっと風邪気味でしたが、ようやく治りました!花粉症もあるので、鼻水や咳が出るとどっちの症状かがわかりにくいですが、喉の痛みや粘っこい痰、黄色い鼻水がでると風邪かな、と思うのでした。朝は小青竜湯、昼夜は柴胡桂枝湯か小柴胡湯を飲んで、その他咳がひどいときには咳止めで何とか落ち着きました。風邪には明らかな細菌感染徴候がなければ、やはり漢方がいいと思っています。風邪のほとんどはウイルス感染ですから、それを殺す薬はないのです。自分の免疫力がウイルスを殺してくれるのを待つだけです。なので、免疫力にマイナスになる行為はやめないといけません。寝不足、ストレス、疲れ、大量のアルコールなどは避けるようにしています。おそらく、コロナウイルス対策にも同じことが言えると思っています。

コロナウイルスと言えば、北海道では学校の一斉休校が決まりました。それに後追いするように政府も全国の小中高校、特別支援学校に対して、休校を依頼しています。ただ、強制力はないようですので、地方自治体の中には、休校にしないところもあるようです。この措置に対しては賛否両論ありますが、人が多く集まり、長時間過ごす学校での生活を回避することで新たな感染者を減らすというのは意味があるように思いました。ただ、今回のコロナウイルスは、インフルエンザのように、学校で感染した生徒から家族にうつり拡大していくというパターンとは違うことから、休校はあまり意味がないのではという意見もあります。そうはいっても、皆が意識して手洗いうがいをするというのが大切であることは間違いありません。その証拠に、この2月はインフルエンザの患者さんが、例年の半分くらいしか来ないという小児科の先生の話があります。皆さん、意識して手洗いうがいを継続していきましょう。また、急ぎでない外出は控えられるのが賢明かと思います。

9bfa9971c378f777096c8cc06184ebf0_s

当院としても、拡大に関わらないように注意をしたいと思っています。手洗いうがいの励行もありますし、手すりなど、多くの人が触る場所の除菌も大切です。それと、昨日よりジアイーノを導入しました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、この機械は食塩水を電気分解して、次亜塩素酸水を発生する機械です。インフルエンザはウイルス粒子の外に膜(エンベロープ)を持つウイルスであり、次亜塩素酸水はその膜にダメージを与える作用があるため、次亜塩素酸水はインフルエンザへの予防効果が認められています。コロナウイルスもインフルエンザと同じエンベロープを持つウイルスのですので、ジアイーノで作られた次亜塩素酸水が効いてくれるのではと思っています。ただ、この点についてはまだ研究がされていないようですので、誰かが早くしてくれることを祈っています。次亜塩素酸水は少しプールのようなにおいがしますので、鼻のよく効く方はにおいが気になることがあるかもしれませんが、感染予防で使用しているため、ご理解いただきますようお願いいたします。

にいみ皮ふ科アレルギー科