大人ニキビについて
ニキビは思春期に見られるものですが、20歳を過ぎてから出てくる人も多くおられます。ニキビの発症にはいくつかの因子(要因)が関わっています。
1)脂腺が大きく毛の細い、いわゆる脂腺性毛包が多い
2)角化因子(毛穴のつまりを引き起こす)
3)ホルモンバランス(男性ホルモンが多いと、脂の分泌量が増える)
4)毛の中の細菌(アクネ菌、黄色ブドウ休診、マラセチア菌)
5)遺伝因子(ニキビのできやすい体質がある)・・・大人ニキビができやすい人は’’脂漏性皮膚炎’’をおこしやすい体質でもある。
’’脂漏性皮膚炎’’とは、脂漏部位(脂が多く出やすい部位)に見られる皮膚炎のことですが、脂漏部位とは頭、顔、前胸部、背中の中央、わきの下、へそ、陰部などを指します。顔では特にTゾーンと小鼻の脇、耳~耳の周囲が特に脂の量が多い部位と言われています。そこに赤み、カサカサがみられます。そしてこの皮膚炎は20歳前後から発症し、数十年続くこともあります。肌荒れやふけ症も軽度の脂漏性皮膚炎と考えてもいいでしょう。そして敏感肌の代表でもあります。ですから、体調が悪くなるとすぐ肌もボロボロになります。寝不足のときに化粧のノリが悪くなるのを経験される方は多いと思いますが、肌とは体調をすぐに反映してしまうのです。