誠也、カブス入り
皆さん、こんにちは。ここ数日は少し寒い日が続いています。3月だから当たり前でありますが、その前がとても暖かかったので、このまま春になってほしいという願望がありました。しかし、自然相手ですので、私たちの願いなど届くはずもなく、季節の移ろいに身をゆだねるしかないのでした。
カープの鈴木誠也選手、ようやく大リーグの労使交渉がまとまり、移籍の動きが活発化したかと思いきや、すぐに移籍先が決まりました。シカゴを本拠地とするカブスです。かなり歴史のある球団で、熱狂的なファンが多いようですね。熱狂的と言えば広島も相当ですので、そこに9年もいた誠也ですからそれでひるむことはないと思います。そして注目すべきはその移籍金ですね。5年契約8500万ドル、現在のレートでは101億円。ちょっと数字が大きすぎて、皆目見当がつきませんが、5で割ると1年あたり20億円ですので、黒田投手がカープに帰ってくる年に提示された金額と同じくらいでしょうか。黒田投手は何年も実績を残した後に提示された額ですが、鈴木選手はまだ大リーグを経験する前に提示されていますので、彼に対する期待の大きさが見て取れます。まあ、ワールドベースボールクラシックやオリンピックでの活躍もあるし、そこで直接戦ったこともあるアメリカのスカウトもよく見ていたはずですので、それだけの能力を持った選手ということですね。実際にここ6年連続3割、25ホームラン以上というのはすごい成績ですし、その間首位打者を2回、最高出塁率2回、ベストナイン6年連続、ゴールデングラブ賞5回と、攻守ともに優れた能力を持っています。足も速く盗塁もできるし、肩もいいですね。以前、菊池選手がカープで一番型の強いのは誠也だ、と言っていました。ライトから3塁に返球する際に菊池選手の近くを通ったとき、ゴーッと唸るような音がしたと言ってた気がしますが、それくらい剛速球だったということでしょう。そして、その移籍に際して、広島への譲渡金が2万5千ドル(17億4千万)で、それが広島に入るということです。もしかしたら誠也の9年の年俸総額と同じくらいかも。それでちょっと調べてみると、9年で9億ちょっとのようです。誠也の年俸以上を残してくれる誠也、本当にカープ思いですね。これをもとに、選手のためになる設備投資とか、いろいろ行ってほしいと思います。
今年は、全日本の4番を打っていた大打者が抜けますので攻撃力が落ちるかもしれませんが、その分若手などにも大チャンスと言えます。今年入団した末包選手も有望のようですし、新外国人マクブルーム選手、そして松山選手も4番を狙っているようです。4番が決まれば、1番西川、2番菊池、3番小園、まではほぼ決まりでしょうし、なかなか面白い打線が組めるのではないかと思います。先発投手も何とか6枚そろいそうですし(大瀬良、九里、森下、床田、玉村は決まり、あとは遠藤か小林)、継投としては7回を島内、8回を今年は復調してきた中崎が務めそうで、残りは抑えの栗林の復調次第となりそうです。栗林投手は1年目の去年、オリンピックにまで出場し頑張りすぎたのもあるのでしょう、今のところ調子が上がってこないのが心配です。もしかしたら、中崎投手が抑えに回る可能性もあるかもしれませんが、そうすると、最終回のドキドキがひどくなるかも・・・。
開幕の25日まであと5日です。開幕は大瀬良投手と決まっています。いい試合を期待しています。