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2022年11月20日 (日)

セラミドについて

皆さん、こんにちは。今日はとても暖かい日でしたね。今日は午前中、ひふの日皮膚科相談会が千田町の広島市総合健康センターで開催されていました。広島市とその近郊の総合病院の先生方が、皮膚病について相談に乗ってくれるというイベントでした。例年5~60人くらいが来場して下さっていましたが、過去2年はコロナ禍で中止となり、今年は3年ぶりの開催でした。コロナ8波ということもあり、久しぶりでしたので、数十人くらいだったらせっかく来て下さった先生方に申し訳ないなと、少し心配していたところ、なんと100人以上の方が来場されました。相談に乗って下さった先生方は大変だったと思いましたが、多くの方々に少しでも役に立つ情報をお伝えできたのであれば開催した側としてはとてもうれしいことでした。

セラミドについてもう少し説明しますと、

a)ヒト細胞間脂質と同じタイプのもの

b)構造が類似する疑似セラミド

c)植物由来のグルコシルセラミド

などがあります。

a)については、前回説明しましたので、今回はb)について説明したいと思います。

擬似セラミドは、セラミドの構造に似せて作られた成分で「合成セラミド」とも呼ばれ、花王などが製造し、キュレルなどに配合されています。

主な擬似セラミド

ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド

ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド  など

これらは化学合成が出来、安価ですので、いろんな化粧品に含まれています。ただ、人型に比べると保湿能力が落ちるので、濃度を上げる必要があります。それでも、入っていると保湿作用が期待できますので、乾燥肌の方は「セラミド〇〇」と記載のある物は人型であるため、とてもよいですし、上記、4つくらいの疑似セラミドが記載されている物も悪くないと思います。

c)植物由来セラミド

植物由来のセラミドの原料は、コンニャクやコメ、コーン、大豆など多くの植物から得られています。これらはすべて、グルコシルセラミド(糖セラミド)という成分であり、人の肌のセラミドとは構造が大きく異なります。ただ、それを改良して、人型に近いような構造にしたり、保湿能力を高めたりしている成分も出てきています。