肌についてのひとりごと

2021年10月 3日 (日)

顔の汚れとクレンジングの仕方について

皆さん、こんにちは。10月になりましたが、まだ日中は30℃を超える日があり暑さを感じる一方、朝晩は20℃を切る日もふえてやっぱり秋になったなぁと思ったり、本当に季節替わりを実感しますね。

今回は顔の汚れについてお話ししたいと思います。汚れには大きく3つあります。

1)皮膚の脂、汗、皮膚の老廃物 などの普通に生活していると誰でも生じる汚れ

2)ほこり、雑菌 など皮膚表面についている汚れ

3)スキンケア製品が時間とともに上記1)や2)と混ざり、空気や紫外線によって酸化した汚れ

特に3)のうち、一般的なファンデーションなどは汗や水によって容易に崩れないように、ウォータープルーフ性を持っており、皮膚の脂などと比べても落としにくい汚れと言えます。ですから、ファンデーションは簡単に水だけでは落とすことができず、クレンジング料が必要なことがほとんどです。

クレンジング料には油性成分と水性成分が含まれており、剤型によってその配合割合が変わってきます。いずれにしても、油性成分があることで、その中にメイクが溶け出して皮膚から離れます。ですから、メイクを落とすためには、クレンジングの油性成分をしっかりなじませる必要があります。

クレンジングの使用方法

1)クレンジング料は手や顔をぬらさずに使用しましょう。ぬらすとその水分のせいで油性成分とメイクが混ざりにくくなってしまいます。

2)頬や額の広い部分は、手のひら全体でゆっくり円を描くようにメイクをなじませます。目の周囲や鼻の周りは、指の腹を使ってなじませるようにしましょう。強さは、顔の皮膚が激しく動かない程度が適切です。

3)クレンジング料とメイクがなじんでくると、①肌色になる②滑りやすくなる(なじませる力が軽くなる)ので、それを目安にします。大体1分くらいでしょうか。

4)ぬるま湯で洗い流します。

次回はクレンジング料の種類と使い分けについてお話ししたいと思います。

2021年10月 1日 (金)

乾燥する季節になりました ー洗顔時の湯温について-

皆さん、こんにちは。最近乾燥肌でお悩みの患者さんが増えています。私の経験からは、最低気温が20度を下回ると、一気に乾燥肌の患者さんが増えるという印象があります。9月など日中は暑いものの、朝晩が急に冷える日もあり、そんな日が続いた後は乾燥を感じるという患者さんがよく来られるように思います。

乾燥肌のお手入れですが、まず基本的なことから。洗顔のとき、お湯の温度はどうしておられますか。特に夜は風呂場でシャワーのお湯で洗っているとか、おふろの湯で洗っているとかそういう方が多いと思います。朝夕が涼しくなると、お湯の温度も少し高めになります。それで洗顔するのでますます乾燥してしまいます。

洗顔に適した湯温は「35度」と言われています。熱くも冷たくも感じない『不感温度』と言われる温度です。42度の湯温で洗顔した場合、洗顔前の皮膚の水分量を100とすると、洗顔5分後には40になると言われています。一方35度だと70くらいになるようです。しかも保湿をしないと、この状態が1時間も続くのです。ですから洗顔後は素早く保湿をしてください。では湯温が低ければいいのかということですが、30度以下にすると、皮膚の汚れがあまり落ちないことがわかっています。以上の点から、洗顔のお湯の温度は35度が最適ということになります。

2021年9月29日 (水)

肌についてのひとりごと 新規開設

皆さん、こんにちは。実はこの10月で当院は開設15周年となります。そこで、新コーナーとして「肌についてのひとりごと」を始めることにしました。日々気になる肌のトラブル、日ごろのお手入れなどについて、気の向くままに、”簡単にわかりやすく”、書いていきたいと思います。