2022年5月 2日 (月)

頭に見られる接触皮膚炎の原因について

皆さん、こんにちは。ゴールデンウイークが始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。長い人は(5月2日と6日を休むと)なんと10連休になるようですね。今年は旅行解禁となって海外旅行に行かれる方も多いとか。特にハワイが人気のようです。私も数回行ったことがありますが、気温も暑すぎず寒すぎずいい感じでした。ただ紫外線はとても強かった記憶があります。日本人も多いですし、結構日本語が通じたりして、気楽に行けますね。今年は縛りのない3年ぶりのゴールデンウイークです。有意義な連休としてください。

接触皮膚炎で最も多い場所はやはり露出部ですね。特に顔と言われていますが、それは次回お話しします。

頭の接触皮膚炎の原因としては:

毛染め、シャンプー、トリートメント、パーマ液、整髪料、育毛剤 などが挙げられます。

特に毛染めにかぶれる人は多いですが、毛染めの中のPPD(パラフェニレンジアミン)という成分が原因の大多数と言われています。このPPDは「酸化染料」の一種で、酸化染料とはそれのみでは発色せず、その名の通り酸化することで発色するタイプの染料のことです。過酸化水素で酸化させることで黒褐色になります。かぶれやすいなら、それに代わるものを何か探してくればいいのですが、今までにもいろんな成分が試されたようです。しかし、その中で最も安定性、効率、安全性が高かったのがPPDだったようで、いまだこれに代わる成分は見つかっていません。

では、PPDが合わない人は毛染めができないのかというと、そうではありません。大きく2種類の対応があります。一つはヘアマニキュアを使用することです。これは髪の毛にコーティングをするもので、PPDは使いません。欠点は洗っているうちにコーティングがはがれてくるので、月に1回程度染め直さないといけないということです。ただ、毛染めでも、1か月くらいたつと、髪の根元から白い毛が1センチくらい生えてくるので、それはそれで染め直さないといけませんから、そういう点からすると同じくらいの頻度で染めることになるかなと思います。もう一つはPPDを含まない染料を使うということです。有名なのは「マロン🄬」と「ナチュリエ🄬」です。いずれもPPDを使わず毛を染めてくれますが、やはり安定性が少し弱く、色が抜けるのがPPDを使用した時よりは少し早いかもしれません。

2022年4月29日 (金)

接触皮膚炎(いわゆるかぶれ)について

皆さん、こんにちは。カープはスタートダッシュを決めましたが、最近は打撃が不振であまり点が取れません。当初好調だった小園選手と上本選手が調子を落としているのが響いている感じです。ただ、先発投手陣が結構頑張っているので、ゲームを壊すことが少なくなっています。あとは少ない点差で勝ち切れるかが今後の順位に大きく関わるポイントだと思います。しかし、昨日はとても残念でした。九里投手が無失点で7回まで投げて試合を作ったのに、8回に出てきた中崎投手、四球3つ、そのあとをつないだ島内投手も四球2つ、1イニング5四球はあり得ないですね。ストライクを投げられない投手は不要です。2軍で調整して出直してこい、という感じです。あぁ残念。

かぶれとは、いろんな種類がありますが、中には専門的な知識がないとかぶれと見抜けないものもあります。ただ、覚えておいていただきたい大切なことは、身の回りにあるありとあらゆるものが、かぶれの原因になりうるということです。例えば、病院でもらう保湿剤や水虫薬でもかぶれることがありますし、リップクリームでもかぶれることがあるのです。化粧品やシャンプーなどでも、今まで問題なく使えていたものでも、途中から合わなくなることもあります。ですから、”かぶれかもしれない”と考えることが大切なのです。

皮膚病はいろんな種類があり、感染症(とびひ、イボ、水虫など)を除いて、原因がわからないものが多いのですが、「かぶれ」は原因さえ突き止めることができれば完治する(発症させないようにできる)病気ですので、何とかその原因を突き止めようと、我々皮膚科医はいろんな情報を得るために話をお聞きするのです。

2022年4月24日 (日)

光線過敏症の人の生活上の注意

皆さん、こんにちは。この前は突然の休診でご迷惑をおかけしました。仕事でクリニックに来る以外の日常生活では、家族(といっても妻しかいませんが)とだけ外に出ていただけで、アルコールを飲むこともない状況でした。それでも感染してしまって、どこでどうなったかは全くわかりません。今は元気になっておりますので、これからはばりばり頑張りたいと思っています。

まもなくゴールデンウイークになりますが、紫外線がどんどん強くなってきています。光線過敏症のひとは本当に要注意の時期になってきました。生活上の注意点をまとめてみました、

1)日光に当たらないようにする(当たり前すぎですね)

  つば付きの帽子をかぶる

  スカーフやストールなどで首回りを隠す

  日傘をさす(外が白、中が黒 が理想的)

  長袖、長ズボン、ロングスカートの衣類を着用する

  低刺激の日焼け止めをしっかり、複数回数塗る

  ベランダ、庭などでの洗濯干し、植物への水やり、ゴミ出しなど短い時間の日光暴露にも注意

2)光線過敏症の人は敏感肌の人が多いので、スキンケアにも気を配る

  敏感肌用の化粧品、日焼け止めを使う

  肌に刺激を与えるような行為(パック、マッサージ、ピーリングなど)は避ける

  洗顔なども優しく行う(ごしごし洗い、かきこわし、摩擦などに注意)

2022年4月18日 (月)

診療再開予定のご案内

4月12日より急に休診とさせていただき、皆様方には大変ご迷惑をお掛けしました。体調も順調に回復しつつありますので、4月22日午前より診療を再開する予定としています。午後は通常通り予約制で行いますので、診察希望の方は予約を取ってお越しください。午前も通常通りで、窓口、電話、順番予約のいずれの受付も可能となっています。

もし、また急変などがありましたら掲示しますので、時々でもブログをチェックしておいて頂ければ幸いです。

この度は突然のことで、ご迷惑をおかけしてごめんなさい。スタッフ一同、一層の体調管理に留意していきたいと思っております。

引き続きよろしくお願いいたします。

新見直正

2022年4月12日 (火)

臨時休診のご連絡

20220412_194734_2

光線過敏症を引き起こす物質について

皆さん、こんにちは。4月の中旬だというのに、真夏日を観測してしまいました。それもなんと岩手県。平均気温より17度も高いとか。もう訳が分かりません。本当に異常気象ですね。春になったばかりの今は暑さに体が慣れていないので、そこまで高温でなくても熱中症になる恐れがあると言われています。少量でも汗をかき始めたら、水分補給は意識して行ってください。また、日傘や帽子などを使用するのも体温調節だけでなく、紫外線防御の観点からもとてもいいと思います。

光線過敏を引き起こす物質として多いのが

1)ある物質に接触した後に、そこに紫外線が当たるとアレルギー反応が生じるタイプ・・・光接触皮膚炎

2)内服した薬剤が皮膚に到達して、そこに紫外線が当たると、当たった部位に皮膚炎が生じるタイプ・・・薬剤性光線過敏症

と言われています。

1)の原因として多いのが、化粧品やなんとサンスクリーン(日焼け止め)、腰痛や肩こりのシップ、柑橘系の皮の汁などです。日焼け止めで光アレルギーなんて冗談みたいですが、特にケトプロフェンというシップ成分でかぶれる人は日焼け止めの中の紫外線吸収剤(ベンゾフェノン オキシベンゾン オクトクリレン)に対してアレルギーになることがありますので要注意です。もし商品の裏に使用成分について記載があれば、よく読んでください(ただ字がとても小さいので、私には判読できないことが多いです。ハズキルーペが必要です)。あるいは、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル とも言います)の日焼け止めを使用するのがいいでしょう。

2)の原因として多いのが、

ピロキシカム、ケトプロフェン、チアプロフェン、スプロフェン(解熱鎮痛薬)

メキタジン、ジフェンヒドラミン、プロメタジン(抗アレルギー薬、かゆみ止め)

クロルプロマジン、カルバマゼピン(抗精神病薬)

フロセミド、ジルチアゼム、ヒドロクロロチアジド(降圧薬)

ベザフィブラート、フェノフィブラート、クリノフィブラート(高脂血症治療薬)

などがあります。新たに薬を飲み始めてから、最近えらい日光に敏感になったなーと思われた方は、今一度お薬を確認する必要があります。

2022年4月11日 (月)

カープついに首位に立ちました

皆さん、こんにちは。今日も暑かったですね。日差しの強い日中はゴールデンウイークを感じさせるほどでした。それでも、夕方になると一気に日が傾き、あっという間に真っ暗になりました。そしてそれに合わせて寒さが増してきたので、まだ夏ではないんだなと実感しました。

街には多くの人が繰り出し、にぎやかになっています。それに比例してか、コロナ感染者数も右肩上がりで増えてきています。ここ1週間ではほとんど1000人以上となり、昨日の感染者数は1204人とついに1200人を突破。1週間の感染者数の平均値でも1042人と1000人を超えました。これは2月上旬くらいの数です。3月上旬に底を打った感染者数、その時の週の平均値は640人くらいでしたので、この1か月で倍近くになったということになります。ちなみに今日も1080人でした。この上昇傾向がいつまで続くかはわかりません。これに歯止めをかけるには、1)ワクチン接種、2)マスクの着用、3)手洗い、消毒につきます。もちろん不特定多数の人が多くいるところを避けるというのもありますが、マスクをして黙っていればそれほど恐れることもないかと思います。ただ、そういう状況で、発熱しゲホゲホ咳をしているコロナ患者がいれば感染することは間違いはないので、社会全体に係わることとして、体調が悪ければ無理をしない、ということもぜひ守っていただきたいと思います。最近のデータからおおよそですが広島県の人口が276万人で、感染者数が10万7千人ですので、約4%の人が感染者ということになります。ただ、症状のない感染者も多数いると思いますので、10人に一人くらいは感染者かもしれません。本当にお気を付けください。

今日のカープですが、しびれました。阪神先発はガンケル投手、昨年デーゲームでは5勝0敗と昼の試合を得意としています。なかなか点は取れないぞと思っていたら、案の定、最終的には結局4安打しか打てませんでした。しかし2回にマクブルーム選手が弾丸ライナーで左翼に2号ホームランをうち、先制点。結局これが決勝点となったわけですが、遠藤投手が試合を作り、7回2/3を5安打無失点で塹江投手にバトンタッチ。近本選手のショートフライを小園選手がダイビングしてキャッチしピンチを救いました。そして9回は栗林投手です。先頭の中野選手にヒットを打たれ、糸井選手の空振りの間に盗塁され、ノーアウト2塁。糸井選手をセカンドゴロに仕留めましたが、その間ランナーは3塁に達し、ワンアウト3塁の大ピンチでした。そこで4番の佐藤選手、5番の大山選手を迎えるわけですが、そこで連続三振を取るとは、本当にすごい。昨年ならいざ知らず、1年フルに働いて疲れもたまっているだろうし、今年は一度救援に失敗しているので緊張感も半端なかったと思いますが、それでもきちっと抑えた栗林投手、守護神の名前の通りの活躍でした。そしてその結果遠藤投手は522日ぶりの勝利と、巨人が負けたため、広島も首位に返り咲いたのでした。最下位の下馬評のなかの首位ですよ。こいのぼりの季節までとならないよう祈りながら、今後も応援していきたいと思います。選手の皆さん、お疲れさまでした。

それとは別に、今日はプロ野球ですごい記録が出ました。ロッテの佐々木朗希投手がまだ3年目、20歳の若さで完全試合を達成しました。しかも途中13人連続三振の日本記録(それまでの記録は9人でした)と、1試合19個の三振の日本タイ記録、さらに時速164キロとこれまた最速日本タイ記録と記録ずくめでした。160キロを連発するし、フォークは140キロ台後半でるし、もう手が付けられません。それでも相手のオリックスもすがすがしかった。バッターはみんなぶんぶん振り回して、ちょこんと当てにいってというようなしょぼいバッティングやセフティーバントとかを試みなかった。これぞ力と力のぶつかり合いの”金のとれる”プロ野球だと思いました。

2022年4月 3日 (日)

光線過敏症を疑う症状について

皆さん、こんにちは。今日も天気が良かったですね。また気温も結構上がって、ひなたは暖かでした。ここ1週間は20度を超えた日もあり、いつも14度以上にはなっており、春が来たと実感できます。しかしその一方で、しょうがないとはいえ、桜は徐々に散ってきていてちょっと寂しいです。名残惜しいのでしょう、今日も自宅近くの桜の木の下では、多くの人が花見を楽しんでいました。

顔が赤くなったと言って、病院にいらっしゃる方も少しずつ増えていますが、光線過敏を考えるにあたっては、どこが赤くなったかが重要です。髪型や服装にもよりますので、一概には言えないのですが、

1)顔 特に鼻の頭、額、頬

2)耳 耳の上、耳たぶ

3)首の後ろ

4)首の下、胸の上のVゾーン

5)手の甲

が、急に赤くなったら光線過敏を考えてみましょう。気温がそんなに高くなくても、ある一定時間、日光に当たると炎症が生じる可能性があります。気温が高くない日ほど、ピリピリ感がわかりにくくなりますので、知らないうちに長時間外にいたりすることもあり注意が必要です。

また、特殊なタイプというか、季節の初めだけ、しばらく日光に当たっていなかった皮膚に日がある程度当たったときに出る皮膚炎があります。少し暖かくなって初めて腕まくりをしたときや、初めて半袖を着た時に、前腕に小さく赤いぶつぶつが出ます。その場合は、2週間くらい日に当たっていると、慣れてきてだいじょうぶになりますが、かゆみが強い時には皮膚科を受診してください。

2022年3月30日 (水)

光線過敏症について

皆さん、こんにちは。先日も書いたのですが、春分の日を過ぎてしまっているこの頃が一年で最も紫外線を浴びる時期です。春分の日と秋分の日、いずれも太陽が真東から登って真西に沈む、昼と夜の時間が12時間ずつであると同じコンディションです。となると紫外線量も同じと考えてもらっていいのですが、9月はまだまだ暑く、35度とかにもなりますので、ひなたに出ない、たとえ出ても日陰で過ごす、日傘をさす、もちろん日焼け止めは塗る、と皆さん紫外線対策をしておられます。しかし春分の日のころは、適度な温かさ、日によっては寒い日もありますので、暖かさを求めてあえてひなたを選んで歩く人もちらほらいますし、暑くないので、外に2時間いても何ともありません。風が冷たいと紫外線でひりひりした感じがあるはずなのに、冷やされることで感じなくなり、日焼けに気づきにくくなります。さらに、冬の間、日に当たらなかったことで、前年の日焼けが薄くなっていて、紫外線に対して皮膚が敏感になっています。それに加え紫外線量が少ないと油断して日焼け止めをつけ忘れる人も結構いたりして、この時期が紫外線暴露に関しては最も要注意の時期になるのでした。

今回からしばらくは光線過敏症のお話です。上述したように、日光にある程度当たると赤くなったりひりひりしたりするのは誰でも起こりうるわけですが、普通なら問題ない量(時間)の紫外線に当たっただけなのに、皮膚に炎症が起きてしまうものを光線過敏症と言います。原因の分類としては、

1)体質によるもの

2)光線過敏を引き起こす何らかの物質の関与するもの

があります。ただ、原因不明のものも多くあります。

次回から、もう少し詳しく説明していきたいと思います。

2022年3月27日 (日)

カープ開幕3連勝だ!

皆さん、こんにちは。今日は昨日とは打って変わって、良い天気で暖かだったですね。そのため、花粉の飛散量も多く、目のかゆみ、鼻水、くしゃみ、鼻づまりでしんどい思いをされた方も多かったと思います。私も花粉症ですので、目薬、抗アレルギー薬の内服は毎日行っています。スギ花粉の人はあと数週間、頑張っていきましょう。

今日はカープは逆転で3連勝でした。開幕は大瀬良投手、2戦目は森下投手が試合を作り、打線も爆発して快勝でした。今日は2点先制されるも一気に4点をとって逆転し、いけるかと思いきや、5回裏から登場したコロニエル投手が2イニング連続でソロホームランを打たれ同点、7回は塹江投手が0点でしのいだものの、8回に中崎投手が勝ち越しのホームランを打たれ逆転。今日はこれまでかと思っていましたら、9回に好調西川選手が低めの難しい球をセンターオーバーの3塁打として、一気に逆転です。その裏、守護神栗林投手が登場するも、四球を連発し、その後タイムリーと悪い流れでした。それでも後続を何とか抑え、開幕から3試合連続二けた安打で3連勝!開幕前の下馬評では最下位という意見も多かった中、うれしい誤算となりました。しかし、中継ぎ投手、抑え投手の層の薄さが気になるところです。打線は水物ですので、相手投手がいいと、そこまで打てないことも多いですが、投手がしっかりしていると、試合が壊れることもなく、少なくとも接戦になり、ワンチャンスで勝利を得ることが可能となります。先発の頭数がもう少し増えると、試合が安定して進められますし、中継ぎもきちんと働くことができれば、今の打線の状況だと終盤の追加点や逆転が期待できます。ここまで書いてきますと、なんだが3連覇のときのカープのようになれる感じがしてきました。佐々岡監督になって、貯金3というのは最多のようですが、もっともっと貯金を増やしていってほしいです。

しかし、鈴木誠也選手がいなくったとたん勝ち始めるカープ。以前、前田健太投手がいなくなって、優勝し始めた時とちょっと似ているかも。大黒柱が抜けたあとはチーム一丸とならないと勝っていけませんので、その必死な雰囲気がいいのかもしれません。その鈴木選手はポスティングで移籍したので、カープには17億円が入ってきたのでした。年収20億の鈴木選手の活躍も見たいです。大リーグの開幕まであと12日。ちなみに、大谷選手は今日、先頭打者初球ホームランでした。規格外過ぎる!

にいみ皮ふ科アレルギー科