2018年3月12日 (月)

サンフレ 開幕3(4)連勝

皆さん、こんにちは。今日はすごく天気のいい日でした。春の陽気とはまさしくこのようなことを言うのでしょう。こんな平和な日でしたが、7年前の同じ日には、東日本大震災が起こりました。15895名の方がお亡くなりになり、いまだ行方が不明の方は2539名もいらっしゃるとのこと。また、73000名の方々は7年経った今も避難生活を余儀なくされています。当時の熱い報道などはすっかりなくなり、大昔のことみたいにもなっていますが、まだまだ終わりにはなっていません。その理由は、やはり原発が放射能を出し続けているから、というのも大きなものとしてあると思います。この教訓を生かして、今後同じことが二度と起こらないようにしてほしい、すなわち原発を全て廃炉にしてほしいと思っているのは私だけではないと思います。電力会社は、クリーンだ、安全だ、また原発がないと電気の安定供給が行えないと言っていますが、本当でしょうか。太陽光発電の変換効率も上がってきていますし、設備にかかる費用もどんどん安くなっています。その他水力、潮力、地熱、風力、波力など、自然から取り出せるエネルギーは無限にあると思います。そちらの方向を推進していくことで、エネルギーの元となる資源のない日本も、世界に伍して頑張っていけるのではないか、と思ったりしています。また、世界に伍してと言いましたが、何でもかんでも競争と言う社会でいいのでしょうか。競争に勝って、何か幸せが手に入るのでしょうか。勝つために自分の時間を削り、健康を削り、それで生きていていい人生だったと言えるのでしょうか。最近、自分の人生の残りを考えた時に、このままでいいのかと、ふと考えてしまうことが度々あります。皆さんはいかがですか。

ちょっと話題が重かったかもしれませんね。気を取り直して、本題に入りましょう。今日は、サンフレですね。24年ぶり開幕3連勝で、なんと首位を快走中です。2位は勝ち点7の川崎です。苦手の浦和、鹿島をいずれも敵地で撃破。浦和などは先制されても逆転勝利ですし、昨日の鹿島戦はGKの林卓人選手が、1対1も止めるは、日本代表の金崎選手のPKも止めるは、と神がかったプレーを連発しました。苦手の両チームにアウェイで同一シーズンに勝ったのも20年ぶりと、珍しいことだらけです。ほんと嬉しいです。サンフレで特筆すべきは、リーグ最少失点の1という、硬い守備力です。昨年とは大違いです。実際、昨年とは監督に加え選手が大きく変わっていますし、2015年に優勝したときのメンバーと比べてみても、昨日のスタメンでは、林、水本、佐々木、青山、柏の5名がいるだけで、その他のメンバーはレンタル移籍から戻ってきたり、新規で移籍してきたりした選手ばかりです。サンフレのボールを動かし、選手も走り回るプレーに慣れるのは大変だと思うのですが、監督の采配も、伝えたいことの言い方なども今のチームに合っているのでしょう、本当にうまく噛み合っています。このままズンズン突き進んで行ってほしいです。今年が始まる前の順位予想だと16位だったサンフレ。皆を見返してやれ!!ゴーゴー、サンフレッチェ。

最後に言い忘れていましたが、サンフレは3月7日に行われた、YBCルヴァンカップ グループステージのガンバ大阪との試合も4−0で快勝しており、これを合わせると今シーズンなんと負けなしの4連勝なのでした。

2018年2月25日 (日)

オリンピックー6ー

皆さん、こんにちは。今日も暖かな日でしたね。夕方から少し曇ってきて、小雨も降ってきました。2月も下旬になり、これからの雨は、一雨ごとに暖かくなってくるのでしょう。そうはいっても、例年、3月に雪が降ったりするので、油断はできませんが。私も、来月中旬にはスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに変える予定です。さすがに3月下旬には大雪は降らないよねと、たかをくくっています。今年は本当に大雪でした。大朝から来られた患者さんにお聞きすると、道路はもちろん雪は溶けているけれど、道端には、1mくらいまだ雪がありますよ、とおっしゃっていました。まだまだスキーはできそうですね。ユートピアサイオトでは今日の時点でまだ2m以上の雪があるようです。スキーヤーの皆さんは、今年は嬉しい限りでしょうね。ちなみに私は、生まれてこのかた、スキーをしたことが一度もなく、しようとしたら、妻に「骨折するのが関の山なので、しないほうがいい」と言われ、おそらく一生することはないと思っています。

女子パシュートで金メダルを取り、このオリンピックではこれでメダルは終了か、と思っていたら、なんのなんの、女子の力にはびっくりしました。昨日行われた、オリンンピックのスピードスケート新種目のマススタートで、高木菜那さんが金メダルを獲得しました。もともと、高木美帆さんのお姉さんとして知られていたけど、今回パシュートの選手として出場し金メダルを取って知名度が上がったと思うのですが、彼女がこの種目の初代オリンピック金メダリストとなりました。私はこんな種目があるとは知らず、カーリングの結果を見ようとヤフーニュースを見ていたら、なんと金メダルとあったので、びっくりして調べたというほど、マイナーな競技です。16人が同時にスタートし、16周滑り、最初にゴールした選手が優勝となりますが、途中のラップでは、上位通過の選手にはポイントがつき、最後の合計ポイントで順位が決まる競技です。当初エストニアの選手が飛び出し、13周くらいまでダントツ1位でしたので、このまま逃げ切られてしまうのかと思っていたら、最後は集団に飲み込まれました。その中で3位につけていたのが高木選手で、最後の最後、第4コーナーで首位を走っていたオランダのスハウテン選手がスピードを上げようと力を入れて腕を振り始めた瞬間、その後ろから、すっと内側に切れ込み、自分の後ろの韓国の選手を抑えつつ、1位でゴールしました。完璧なレース運びでした。途中までは集団の中程、あるいは終わりのあたりにいて、勝負所が近づくと、ちょっとずつ前に移動してくるなど、たくみな戦略が光りました。その結果、高木菜那選手は、日本人女性初の1大会2個の金メダル獲得者となったのでした。本当にすごかった。これからは高木美帆さんのお姉さんと言われることはなくなると思います。本当におめでとうございます。

オリンピックといえば「そだね〜」が流行語になりそうな、カーリング女子のメダルも大ニュースでした。予選リーグは序盤は連勝でいっていたので、決勝進出は楽勝と思っていたら、どんどん負け始め、最後アメリカが負けてくれた結果、4位で優勝決定戦に出られたのでした。準決勝は韓国が相手で、最終盤の10エンドでついに同点においつき、延長戦になりました。流れ的には日本が勝ちそうだったのですが、結局最後の韓国の1投が得点となり、破れてしまい、3位決定戦に回りました。3位決定戦は、カーリング発祥の国、イギリスとの戦いでした。これも手に汗握るギリギリの戦いで、自分たちの最後の一投は、ちょっとミスショットで、負けを覚悟しました。しかし相手の最後の一投もミスとなり、当たった日本側の石が真ん中に止まって、日本の勝利となり、銅メダル獲得です。ゆっくり投げて、氷を擦ってという、ちょっと不思議なスポーツですが、この競技では男女を通じて初のオリンピックメダルとなる快挙を成し遂げました。

終わってみれば、金4、銀5、銅4と過去の冬季オリンピック最高のメダル個数となりました。今回も女性の活躍が目立ちました。私個人的には、日本は女性が活躍する国なのではと感じています(当院も私以外はすべて女性ですが、仕事と家庭の両立は女性しかできないと日々痛感しています)。皆さんお疲れ様でした。メダルのあった人なかった人、それぞれ大変な思いをしてオリンピック出場を勝ち得たわけですし、どんな結果でも胸を張って今後の人生を歩んで欲しいと思います。

その他のスポーツとしては、サッカーJリーグが開幕し、サンフレは3年ぶりの白星発進となりました。前半28分、柏選手の左からのクロスに、今年新加入でタイの国民的英雄とされるティーラシン選手がヘディングで先制、それを守りきり、今年から指揮をとる城福監督に初勝利をプレゼントしたのでした。昨年からだいぶ選手も入れ替わり、どうなるかなと思っていましたが、いい形でスタート切れたので、このまま進化を続けながら優勝争いができるチームの復活して欲しいと思っています。

野球はオープン戦が開幕しました。カープは先発の薮田投手が、3回をパーフェクト、2番手の高橋昴投手もランナーは許すも無失点、3番手ジャクソン投手も1回を3人でピシャリ。しかしその後がボカスカと打たれ、結局5−11で負けてしまいました。しかし、1軍が決まっている選手たちはきちっと結果を残しており、あまり心配はしていません。ただ、新たに1軍に割って入ってやろうという若手の活躍があまり見られなかったのが残念です。カープは若いチームとはいえ、新しい力が加わってこないと活性化しませんので、若手選手の一層の奮闘を期待しています。

2018年2月22日 (木)

オリンピックー5ー

皆さん、こんばんは。今日は、日中はとても暖かく、暖房もいらないほどでしたが、太陽が沈むと急に寒くなりましたね。温度変化が激しい時には、体調を崩しやすいですし、インフルも峠を越えましたが、まだまだ油断はできません。手洗い、うがいをしっかりおこなってください。

今日の夜は、医師会館でHIV感染症と皮膚疾患という内容の講演会がありました。皮膚病の中にもHIV感染症と関連するものもあるようで、大変勉強になりました。また、ちゃんと治療をすると、普通の生活がずっとおくれるようになってきているようです。それほど治療が進歩しているということで、感染したら大変ではありますが、だから人生は終わりということではない、というのがわかりました。

さて、会が終わって帰りますと、妻が「今からパシュートだよ」とテレビの前で言っていました。話を聞くと、準決勝のオランダ対アメリカでは、アメリカはオランダには絶対勝てないと見て、有力選手を外し、銅メダル争いにかけたというのです。また、もう一つの準決勝の日本対カナダも、この試合より、銅メダル争いに作戦をシフトさせていたようです。そして、3位決定戦から見たのですが、アメリカが飛ばして、だいぶタイムに余裕があったので、これで楽勝と思っていたら、最後の一周で、先頭の選手は太ももに手をやって、バテバテ気味の走りで、あっという間に追いつかれていました。しかし、その貯金がモノを言って、結局アメリカが3位銅メダルを獲得しました。よかったねアメリカ。

その後程なく、日本対オランダの決勝戦が行われました。日本は1000m、1500mで銅、銀のメダルを持つ高木美帆さんと、そのお姉さんの高木菜那さん、佐藤綾乃さんの3名が参加しました。佐藤さんは、準々決勝で、出足でつまづいて「待って待って」と言った選手のようです。スタートして最初の2週くらいは、オランダと同タイムくらいで滑っていましたが、3〜4週目はオランダがピッチを上げ、0.5秒くらい先を行っていました。これではやばいと思ってハラハラして見ていましたが、解説者の人が、ここから日本は強いんですと言っていたので、それを信じていました。その後TVはずっとオランダの滑る姿を映していたのですが、ふとラップを見ると、日本が追い込んでおり、5週目では逆転していました。そして最後は1.59秒差をつけて、オリンピックレコードで金メダルを獲得しました。ゴールの時には大声で「やった〜」と叫んでいたのでした。オランダの女子のスピードスケートは500mは我らの小平選手が金メダルでしたが、それ以外の種目は全て金メダルを取っており、個々の実力では世界一強い国であることは間違いありません。しかしチームワークとなると日本に勝る国はありません。年間300日の共同生活で培われた阿吽の呼吸、まるで3人が一人で滑っているかのような、ぴたりを合わせた動きなどで風の抵抗を最小限に抑え、体力を温存して個々の力を、チームワークで打ち破ったのでした。リオのオリンピックの陸上100mx4のリレーでも、当時100mを10秒未満で走る選手がいなかった、個々のタイムの合計では全く実力の落ちる日本でも、バトンパスを限界まで磨き上げて銀メダルを獲得しています。個々の力を単に足すだけで決まる種目はいざ知らず、チームワークが要求される競技では、個を捨て皆のためにという意識を持つことのできる日本人も強くなれるな、と実感した試合でした。

結果として、冬季オリンピックで得たメダル数では、史上一番の11個となりました。また、高木美帆選手は日本人女子で初の1大会3つのメダルの獲得者となりました。それも金銀銅の3種類ですので、すごいですね(もちろん金3つが一番いいとは思いますが・・・)。皆さん、勇気と感動を与えてくれてありがとう。日本のチーム力、素敵です。こういうのがとっても好きです!!

最後に別の話ですが、今日はカープはロッテと練習試合がありました。ロッテ先発は190㎝の長身の二木投手。先日の中国新聞で、カープ相手に投げるの怖いなと言っていたと記載されていましたが、今日は3つの四死球と3本のタイムリーで5点を取られてしまいました。一方カープは先発の岡田投手がしっかり投げ、リリーフのカンポス投手もキレのいいスライダーで1回をパーフェクトに抑えたようです。広島の外国人はよく働く人が多いので、誰が1軍に残れるか、大激戦ですね。そしてそれが層の厚さにも繋がっていきますので、あってはならないことですが、万が一昨年のように鈴木誠也選手が故障しても勝てるチームであり続けて欲しいと思います。

今飛び込んできたニュースですが、カーリング女子も準決勝に駒を進めたようです。一次リーグは最後を負けてしまい、5勝4敗となりましたが、ライバルのアメリカが負け、4位で通過です。ここからは一発勝負ですので、まだ勝つチャンスはあると思います。23日は8勝1敗で首位通過の韓国が相手ですが、この1敗をつけたのが日本ですので、希望は十分持てますし、これに勝つと決勝です。可愛さばかりが強調されている感のある日本カーリング女子ですが、実力も相当のものです。あと2試合、頑張って欲しいです。

2018年2月18日 (日)

オリンピックー4-

皆さん、こんばんは。今まで、テレビを見ていました。そして大興奮。そうです、女子スピードスケート500mで、小平奈緒さんが金メダルを獲得しました。それもオリンピックレコードの36秒94でした。これは、日本人女性初のスピードスケートでの金メダルです!!

1000mで金メダルを取ったオランダのヨリン・テルモルスさんが、かなり前の滑走で、一人ダントツの37秒台を出していたので、これは2冠か、と心配していましたら、アメリカのブリタニー・ボウさんが上回り、ふ~んと思ってみていました。そして14組の小平さんの順番が来たときには、脇に汗をかいている自分がいました。テレビ解説のかたが、最初の100mを10秒3くらいで来ればいいと言っていたので、それを願っていたら、10秒26で通過、いい感じでした。バックストレートでは並走者のチェコのカロリナ・エルバノバさんをかなり引き離していたので、ふんふんと思っていたら、最後のカーブで一気に追いつかれ、ドキドキ。しかし、最終100mのところが全然違っており、小平さんはどんどん行くし、エルバノバさんは疲れて失速気味でしたので、最後はちょっと安心できました。そして見たら、ORの表示が。そうですolympic record の頭文字で、オリンピック記録のことでした。今までのORは、2010年バンクーバーオリンピック、2014年ソチオリンピック女子500mの連続2大会金メダリストの韓国の李相花(サンファ)さんが持っていた、37秒28でした。

そして、15組目にその李さんと、日本の郷亜里砂さんが滑りました。郷さんは、ちょっとスタートの100mでバタバタしてしまい、あまりスピードが上がらず、結果は37秒67の8位入賞でした。李さん37秒33と小平さんには負けましたが、銀メダルを獲得しました。彼女は今も36秒36の世界記録保持者であり、優れたアスリートです。小平さんはその彼女に今シーズンは勝ち続け、そしてこのオリンピックの舞台でも優勝をしたわけですから、真の王者といって間違いはありません。本当におめでとう。そして感動をありがとう。

また、13位の神谷さんもお疲れ様でした。メダルはないけど、我々には無縁の、オリンピックでしか味わえない体験をしたわけですので、これを今後の人生に生かしてほしいと思っています。

オリンピックー3-

皆さん、こんにちは。今日はとても暖かな日でした。最近、日が暮れるのが遅くなっているのを実感できるので、とてもうれしく感じています。寒さはまだ続いていますが、少しずつ春に向かって行っているのがわかりますから。そうなると、私にとってはつらい花粉も飛んでくるということになるのですが、幸い、今のところ大きな症状は出ていません。患者さんの中には、もう花粉症がつらいです、とおっしゃる方も増えてきていますが、症状が現れる時期の違いは、アレルギー体質の程度や、生活のあり方などによるのだと思います。たとえば、外での勤務の方や、山の近くにお住まいの方は、やはり花粉に暴露される量が多いと思われますので、症状も早く出てきますし、重くなりがちです。私は、クリニックに到着すると、普通は帰宅まで一歩も外に出ませんので、あまり花粉に当たらない生活をしているといえます。また、休日も車で出かけることが多いので、これまた花粉に触れる機会も少ないと考えられます。そうはいっても、いつまでも室内にいるわけにもいきませんし、気候が良くなれば外を歩きたくなるし、その時は開き直って、外出する予定です。その際、花粉除けメガネ、帽子(休日外出時は年中ほぼいつもかぶっていますが)、マスクでブロックします。また、抗アレルギー薬の内服、目薬、点鼻薬も活用し、症状が出ないようにしています。そうは言っても、大量の花粉が来たときには、症状が出てくることもあります。その時は悲惨ですね~。漢方薬を追加したり、ステロイドの内服を行ったりなど、何とか症状が軽くなるよう、いろいろ試しています。今年の花粉量は広島県は昨年より1~2割増しと言われていますが、全国で見ると、ほぼ最低レベルですので、花粉症の人には過ごしやすい県と言えると思います。

今日のタイトルですが、ついにやりました。今回のオリンピックにおいて、金メダル第1号が出ました。そうです、羽生結弦さんがショートプログラム1位を生かして、フリーでも全体で2位の成績で念願のオリンピック2連覇を果たしました。そして、銀メダルは、ショートプログラム3位の宇野昌磨さんが逆転で獲得しました。残りの一つ、銅メダルは、羽生さんと同じコーチに師事しているスペインのハビエル・フェルナンデスさんが獲得しました。フィギュアスケートで同じ国の1位2位独占は、オリンピックでは初めての快挙であり、本当にすごいことをやってのけたお二人でした。羽生さんは今シーズン右足首のけがをしてしまい、直前の試合も欠場、オリンピック団体も欠場して、この個人種目に臨みました。そこで、皆の期待通りに金メダルを獲得するという、素晴らしい技術と精神力の持ち主です。一方宇野さんは、「オリンピックも数ある試合の一つで、特に緊張はしなかった」とインタビューに答えていました。これまた大物の素質十分です。この鈍感力は、トップのスポーツ選手になるに当たりとても大切なものだと思います。羽生さんも、小平さんも、勝負は相手があるからなのですが、過去の自分と勝負する、それに勝てば勝ち、という考え方ですね。もし、過去の自分に勝っても、他人がそれ以上の成績を残したら負けてしまうのですが、それでもよし、とする考え方で、人に惑わされない発想が素晴らしいと思います。他人と比較してしまうと、相手のことが気になってしまうし、私など心の狭い人間は、相手に「失敗しろ」「こけろ」とか思ってしまうと思うのです。一流の人の思考、学びたいですね。

最後に、オリンピックではないですが、私の趣味の将棋で、大記録が達成されました。そうです、藤井聡太さんが、全棋士参戦の朝日杯将棋オープン戦で優勝し、6段に昇進しました。この優勝までに倒した棋士がすごすぎて、ほんと言葉が出ません。予選は大石6段、竹内4段、宮本5段を一蹴し、二次予選に進み、ここではA級の屋敷9段、松尾8段を下し、本戦にコマを進めました。ここで因縁の(と言っても悪い意味ではありません)澤田6段に勝ち、そこから佐藤天彦名人、羽生善治竜王(7つすべての永世位をもつ、将棋界のレジェンドですね)を連破し決勝に進み、決勝はこれまたA級の広瀬8段に勝ち、優勝となっています。全棋士参戦の棋戦に優勝すると段位が一つ上がりますので(と言っても7段までですが)、半月前にC級2組で1位となり、来期からC級1組になることが決まった時点で、4段から5段に昇段したばかりでしたから、5段から1つ上がって、もう6段ということになります。中学生の6段なんてありえません。羽生さんも自身の中学生の時と比べて、藤井さんの今は桁違いと言っています。羽生さんを超える100年に一人に逸材と言われる藤井さんのこれからに目が離せません。しかし、それでもまったくおごることなく、謙虚で、さらに精進を目指すと言っています。どこまで強くなるのでしょうか。AIに負けないほどになったりして・・・と勝手に妄想しています。本当におめでとう。

それと、将棋で残念な話題が一つ、女流棋士の里見香奈さんが、奨励会を退会することになりました。今まで女性で奨励会を突破できた人はおらず、現在女流タイトル6つのうち5つを持っていて、最強と言われる里見さんに期待がかかっていましたが、彼女をしても奨励会は突破できませんでした。25歳までに4段になれないと退会という規定によるものです。藤井聡太さんでも5敗したという奨励会3段リーグ、いかにシビアかがわかりますね。現在3段リーグにはあと一人女性の棋士として西山朋佳さんがいます。彼女はまだ22歳ですので、あと3年、すなわち6期のうちに上位2位になれば棋士になれます(棋士とは奨励会を突破した人のみに与えられる肩書きで、女流棋士とは異なります)。女性初に向かって頑張ってほしいと思います。

2018年2月14日 (水)

オリンピックー2-

皆さん、こんにちは。オリンピックに興味がないと言っていたのに、今日はなんだかそわそわして落ち着かなかった新見です。

お昼前にハーフパイプがあり、2回目の試技で平野歩夢さんがダブルコーク1440(すなわち4回転ですね)を2回連続で決めました。これはオリンピック史上初の快挙であり、これで金メダルか、と思っていましたが、絶対王者のショーンホワイトさんが、最後に同じ技をやり返した上に、さらなる異なった回転技を入れて逆転で金メダルに輝きました。この技は彼にしても今までできなかった技であったようですが、それを最後の最後に成功させるとは、やはり神と言われるだけのことはあります。彼ももう31歳、平野さんはまだ19歳、二人の天才が、ほかの選手の追随を許さぬぶっちぎりでワンツーとなりました。次回のオリンピック(気が早すぎるかもしれませんが)がますます楽しみになってきました。しかし、お互いとも、練習中に大けがをし、そのトラウマとも戦わなければならなかったところも共通しています。それを克服して立ち上がったのが、ホワイトさんで、それを見て背中を押されたのが平野さん。二人で選手として戻ってきたのでした。しばらくはこの2人でこの世界を支えていくのでしょう。おめでとう、平野さん。

午後は、実は今日は映画を見に行き、その後ストレッチに行ってきたので、リアルタイムでは見られなかったのですが、スキー複合個人ノーマルヒルでは渡部暁斗さんが銀メダルに輝きました。金メダルはドイツのライバル、前回大会も金メダルのエリック・フレンツェル選手で、結局2大会連続同じ選手のワンツーでした。ジャンプで3位につけた渡部さんが、後半の距離で2位に上がり、フエンツェルさんと一騎打ちとなり、最後の坂のところで一気に離されて、結局2位でフィニッシュでした。しかし、今回はやられた、完敗だとのコメントもあり、悔しいけれど、ある意味納得できる負けだったのでしょう。今度はラージヒルがありますので、また頑張ってほしいと思います。

そして、最後が女子1000mでした。世界記録保持者の小平奈緒さんの金メダルが有力視されていましたが、彼女のこの記録はソルトレークシティーで出されたもので、標高は約1300mあり、空気が薄い分、抵抗が少なくなるため、いいタイムが出るところです。今回は平地での大会であり、そのタイムを超えるのはかなり難しかったようです。今回の金メダリストはまたまたオランダのヨリン・テルモルスさんで、オリンピックレコードでの優勝でした。これで女子スケートは今大会は今まですべてオランダが金メダルを取っています。小さい国ですが、体はでっかく、写真撮影で3人が横に並んだら、一人台の上に載っているかのように頭一個分、大きかったですね。最終的には小平さんが銀、そして先日1500mで銀メダルを獲得した高木美帆さんが自己最高をマークして銅メダルを獲得しました。日本の女子が過去のすべてのオリンピックで、2人が同時に表彰台に上がることは初めてですし、冬のオリンピックで一人で2個のメダルを取るのも女子では初めてのことのようで、高木さんはその両方に関わっており、本当にすごい記録を打ち立てたと思います。小平さんも、平地での自己ベストだったようですし、負けて悔しいとは思いますが、ある程度割り切れているのではないかと思います。それより、小平さんは、今シーズン負けなしの500mが18日にありますので、それを期待したいと思いますし、それに出場する郷亜里砂さんも、今日は13位と振るわなかったけど、彼女の得意は500mですので、彼女にも注目です。また高木さんは、21日の団体追い抜きに参加されるようですので、もしかしたら、1大会3つのメダルも可能性があるかもしれません。これまた目が離せませんね。

皆さんお疲れ様でした。そしておめでとうございます。これからの競技もけがをしないように全力を出し切ってほしいと思います。

2018年2月12日 (月)

オリンピックが始まりました。

皆さん、こんにちは。相変わらず寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。今、インフルが猛威をふるっており、広島でも学級閉鎖が相次いでいます。その子供達からインフルをもらった大人たちも増え、家族全員がダウンという家庭もあるようです。インフルは手からうつると言われており、うがいもさることながら、手洗いがとても重要なようです。人混みから帰ったら、手洗い、うがいをしっかりおこなってください。また、ウイルス感染症は特に免疫力の低下で発症しやすいので、疲れ、睡眠不足、栄養不良、ストレスにはくれぐれも気をつけてください。私も、20年くらい前の勤務医時代に家族皆でインフルにかかり、家族で川の字で寝ていたことがあります。妻と娘はワクチンを打っていたので、38度くらいの発熱でとどまり比較的元気だったのですが、私は油断していて、ワクチンを打っておらず、40度の発熱が出ました。当初は解熱剤は使うと治りにくくなる(高熱の方が、ウイルスにダメージを与えやすい)ので頑張って耐えていましたが、吐く息がゴジラの炎かと思うくらい熱かったので、耐えきれず座薬を入れました。すると、すぐ38.5度となり、とても楽になったという記憶があります。38.5度は、普段からすると高熱ですが、40度からすると、かなりの解熱ですね。皆さん本当に気をつけてください。

先週末についに平昌オリンピックが始まりました。ただ、今年は因縁のある韓国での開催なのかどうか、自分でもわからないのですが、今までのオリンピックと比べて、全く興味が湧きません。いつもは、日本人選手が出る時間になると、テレビの前にかじりついていたのですが、今は新聞で結果を見る程度で、あ〜そうなのか、という感じです。今のところ、決勝に進んだ選手もいますが、メダルは0個ですね。金メダル候補も複数いますが、4年に1度の開催ということで、その時にたまたまうまくいってメダルをもらえる人もいれば、平常心が保てなかったり、天候に影響されたりで実力が十分出せないで終わってしまう人もいて、本当難しいと思います。それより、ジャンプなどだったら、1年間通して競技があるW杯の方が、実力がわかりやすいと思います。しかし、それはそれで、多くの人の心に残るのはオリンピックメダリストですので、やはりオリンピックというのは特別なのでしょうね。今から出てくるであろう、小平奈緒さん、高木美帆さん、羽生結弦さん、宇野昌磨さん、高梨沙羅さん、平野歩夢さん、渡部暁斗さんなど、メダルが期待される選手も多くおられます。本当に平常心で、普段通りの力を出して欲しいと願っています。行け行け日本!!

夜になり、ネットを見ていますとなんと、2名の選手がメダルを獲得しているではないですか。メダル第1号はフリースタイルスキー 男子モーグルの原大智さん、この種目日本人男子初のメダルです。1回目1位だった遠藤尚さんは、2回目途中でコースアウトして3回目の決勝に進めませんでした。原さんは、2回目は1位通過だったようですが、3回目の決勝では、1位に届きませんでした。しかし3回とも81~82点台の安定した滑りを見せてくれました。まだ20歳ですが、中学校卒業後よりカナダで練習を積み重ねてきたという経歴で、外国人に対する特別な感情や、外国だからという緊張はないのだと思います。まだ若いので、これからも期待のできるスキーヤーだと思います。

もう一人は高木美帆さんが、1500mで銀メダルでした。彼女は今シーズンW杯で4勝をあげており、優勝候補の一人でしたが、惜しくも銀メダルでした。しかし、1〜4位までの中で、高木さん以外はオランダの選手という、スケート王国のオランダの一角を破ってのメダル、やはりすごいと思いました。短距離が得意な小平奈緒さんは、6位入賞と、まずまずの滑りだったと思います。なんせ、1100mまでは、1位のラップでしたので。今回のオリンピックでは、2本滑っての合計タイムではなく、1回の滑りのタイムで競うことになりましたので、一発勝負的な要素が大きくなりました。本数を重ねることで、実力がわかると思う私は、本当の実力もさることながら、運も味方するような仕組みを採用したのはどうなのかなって、思っています。

お二人ともお疲れ様でした。そしておめでとうございます。

追加です。今日は最後に女子ノーマルヒルのジャンプがあり、1回目3位につけていた高梨沙羅さんが、2回目もきちっと飛んで、銅メダルを獲得しました。前回のソチオリンピックでは、絶好調の中、プレッシャーに負けて4位だった高梨選手、4年間で技術も心も成長しました。特に今シーズンはW杯でもほとんど勝てずこのオリンピックに乗り込んできましたが、最後にきちっと合わせてくるところはさすがです。表彰台の3名は、今期のランキング上位3位そのままであり、実力通りの結果となりました。こんなのを見ていると、実力通りと思えて、納得できます。高梨さん金メダルではなかったけど、前回の忘れ物を少しは取り戻せたのではないかなと思います。おめでとうございます。

2018年2月 1日 (木)

往診・予約手術日の開始

最近、ご高齢で動きにくい患者さんや寝たきりの患者さんも増え、それに合わせて往診の依頼も増えてきています。今までも基本的に川内、緑井地区を中心に往診してきましたが、日常診療の合間に行くことが難しくなってきたため、往診日を設定したいと思います。

その日はクリニックに原則いませんし、いても往診カルテの整理、処方箋の作成を行わないといけませんので、一般診療は行いません。ただ、一般診療の代わりに予定が立つ手術をおこないます。しかし、これもあくまで予約手術専用ですので、当日突然来院されても手術はできませんので、ご了承ください。

5月から開始します。〇がその日になります。原則今年は第3金曜日とします。

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ちょっとずれていますが、ご勘弁を。

2018年1月28日 (日)

金属パッチテストについて

パッチテストという言葉は、お聞きになったことがある方は結構いらっしゃると思います。たとえば、市販の毛染めには、毛染めを行う48時間前にパッチテストを行うよう、説明書きに記載があります。いったいどうするの、ということですが、実際のやり方は、実際に使用する2種類の試薬を指定された割合で混ぜたのち、腕の内側に塗って、30分後と48時間後に塗ったところに赤みやかゆみなどの反応がないか見るというものです。行うこと自体は簡単ですが、判定が少し面倒くさいです。まず、塗ってから30分後の判定ですが、これは即時型アレルギー、すなわち、つけてすぐ反応するアレルギーがあるかどうかを見ています。ついで、48時間後の判定は遅延型アレルギー、いわゆるアレルギー性のかぶれが起こらないかを見ています。即時型アレルギーのほうが、一般には治療で治りやすく、遅延型のアレルギーのほうが治りにくいですが、どちらかにでも反応がでたら、その毛染めは使えません。万が一間違って使ってしまったら頭が真っ赤になったり、ひどいときには汁が出たり、顔が風船のようにすごく腫れて目が開けられないほどになったりすることもありますので、気を付けてください。

パッチテストのスケジュール

金属アレルギーに関しては、この2つの時間だけでなく、もっと長く観察する必要があります。その理由は、48時間より遅れて反応が出る場合が多いからです。当院のやり方を簡単に示しますと、

 
火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日 月曜日 火曜日

試薬を

貼付

濡らさ

ない

1回目

判定

2回目

判定

3回目

判定

自宅で

見る

自宅で

見る

最終

判定

となります。すなわち、1週間で5回の来院が必要です。自分で見ればいいじゃんと思われるかもしれませんが、判定がかなり難しいので、来院していただきたいのです。もちろん、明らかな異常があれば、だれが見てもわかりますが、本当にアレルギーなのか、単なる試薬の刺激なのかを判断するのに、経験や知識が必要です。もし刺激なのに、アレルギーと間違って判定したら、本来避けなくてもいいものにまで、余分な注意を払わないといけなくなります。

当院で検査できる金属一覧

鳥居薬品から購入している金属パッチ試薬を用いています(15種類)。

塩化アルミニウム2%
塩化コバルト2%
塩化第ニスズ1%
塩化第二鉄2%
塩化白金酸0.5%
塩化パラジウム1%
塩化マンガン2%
三塩化インジウム1%
四塩化イリジウム1%
臭化銀2%
重クロム酸カリウム0.5%
硫酸ニッケル5%
塩化亜鉛2%
塩化金酸0.2%
硫酸銅1%

 

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パッチテスト用のシールです

パッチテストの実際

1)火曜日の指定された時間に来院

2)15種類の金属+1つのコントロールとしてのワセリンの計16種類の試薬の付いた

  上記シールを肩甲骨の近くの背中に貼ります

3)木曜日まで、貼ったところを濡らしたり、大汗をかいたり、こすったりすることを

  避けます

4)木曜日の指定された時間に来院。シールをはがして30分待っていただきます

 (はがすという行為により赤みが生じますが、それを陽性として間違えてしまうのを

  防ぐため)

5)1回目の判定 写真撮影

  以後はパッチテストを行ったところを濡らしてもらっても構いませんが、印を

  つけていますので、それを消さないように注意してください。また、強くこす

  ったりするのも、皮膚に余分な炎症が生じて、判定に影響が出ますので、やめ

  ましょう。もし、印がもし消えそうになったら、油性マジックで同じように印を

  つけておいてください。ずれて間違った判定をするのを防ぐためです。

6)金曜日の指定時刻に来院 2回目の判定 写真撮影 (ものの数分で終了です)

7)土曜日の指定時刻に来院 3回目の判定 写真撮影 (ものの数分で終了です)

8)日曜、月曜は普段通りの生活です

   6)~8)の間も5)と同じような注意は継続して行います。

9)火曜日の指定時刻に来院 4回目の判定 写真撮影 結果説明

パッチテストの注意点

1)感作される可能性

   皮膚にアレルギーを起こす可能性がある物質を貼るわけですので、貼ることで、

   その物質に対するアレルギーを発症してしまう可能性が、少ないですがあります。

2)かぶれ

   実際、貼った金属にかぶれた場合は、赤み、ぶつぶつ、かゆみが出ますし、ひどい場合

   には水膨れになることもあります。そしてその後色素沈着が生じることもあります。こ

   れらは適切な治療を受けると、いずれ元の皮膚の状態に戻ります。ただし、潰瘍になる

   ほど強い反応が起こった場合、跡が傷として残ってしまう可能性も稀ですがあります。

   そういう場合は、金属を貼って、48時間立たないうちに、とてもかゆくなったり、水膨

   れになったりするので早めにはがしてしまうことで、ある程度防ぐことが可能です。そ

   れとは違った意味のかぶれとしては、貼ったテープのノリにかぶれる方もおられます。

以上のことをご理解いただいたうえで、パッチテストを行います。ちょっと大変ですが、肌のトラブルの原因を明らかにするうえで、とても重要な検査です。

今回は金属パッチのお話でしたが、化粧品などによる顔のトラブルが疑われる場合は、日頃使っておられる化粧品などを用いてパッチテストを行うことができます。ただ、化粧水と、シャンプー、クレンジングでは、皮膚に貼るときの濃度が違いますので、調整が必要となります。検査をご希望の化粧品類は、前日までに持って来ておいていただくと、あらかじめ調整しておけるので、当日の検査がスムーズに行えます。パッチテストを実際行うことが決まりましたら、検査について詳しく説明いたしますので、ご不明な点はお気軽にお聞きください。

2018年1月24日 (水)

胃カメラしてきました

皆さん、こんにちは。今日は寒かったですね。太陽はさんさんと照っており、日なたで風のないところはぽかぽかなのに、実際の温度を測ってみると、市内の真昼間に0度とか-0.5度とか、信じられない低さでした。まるで、冬のソウルみたいに感じました(といっても、ソウルに行ったのは、20年前に一回だけなのですが・・・)。それでも当初は雪が降るのでは、という予想でしたので、晴れていてよかったと思ったのでした。

というのも、今日は胃カメラの検査の予約があったからなのです。1月の最初の水曜日、健診センターで1年半ぶりの人間ドックを受けました。例年胃カメラをお願いするのですが、それだと予約待ちが長いので、今回はバリウム検査にしてもらいました。すると、年末に予約をしたのですが、すぐ予約がとれたのでした。採血の結果などはその場ですぐ説明され、ほぼ問題ないということで、安心していたところ、先週正式な結果報告書が届いたので、鼻歌交じりで封を切ったところ、判定はE 要精査 になっているではないですか。何がどうなったのか、報告書をじっくり見てみると、胃のところで、胃潰瘍みたいな影があるので、内視鏡専門医に診てもらうこと、紹介状もあります、との記載あり。えっっっ、ちょっと衝撃でした。その後、なんだかみぞおちのあたりがチクチクするような気もするし、このまま置いていてもらちが明かないので、安佐市民病院時代に一緒に働いていた、辰上内科の辰上先生に電話して、今日の検査をお願いしていたのでした。

内視鏡は、以前よそでやってもらっていたのとは違い、超細いものでした。先生にお聞きすると最新のものとのこと。私は嘔吐の反射がきついので、やはりのどを通るときとか、押し込まれるときにおえおえなりましたが、先生の腕もいいですし、普段よりかなり楽で、10分くらいで終了しました。そして、結果は・・・じゃ~ん、異常なしでした。胃のヒダが潰瘍みたいに見えたのでしょう、粘膜はきれいですよ、と言われ、ほんと一安心でした。先生、スタッフのみなさん、ありがとうございました。それから、特に何事もなく、普通に車で帰宅しました。その後、妻とランチを食べに出かけたのでした。あーよかったよかった。そうそう、そういえば、スタッフの方の中に、見覚えのある方が何人もおられ、びっくりしましたし、少し恥ずかしい感じもしました。世間はせまいな~とつくづく思ったのでした。

ちょっと前、将棋の羽生善治さんと、以後の井山裕太さんが、国民栄誉賞に輝きました。本当におめでとうと言いたいです。お二人ともお若いですが、成し遂げたことと言ったら、前代未聞、誰も過去にしたことのない、永世7冠、あるいは2回目の全7冠制覇と、ぶっちぎりの強さを見せてくれています。将棋は以前から大好きで、よく知っていますし、囲碁は超初心者ですが、初めて買った本が井山さんの本ですので、なんだか嬉しくなってしまいました。

国民栄誉賞をちょっと調べてみますと、一番若いのは、柔道の山下康裕さんの27歳で、次いでQちゃんの愛称で有名な、マラソンの高橋尚子さんと今回の井山さんが28歳です。そして柔道の吉田沙保里さんの30歳、伊調馨さんの32歳とほとんどがオリンピックの金メダリスト、あるいは世界選手権優勝者などのスポーツ選手ですね。全体を見ても、全部で25人と1団体がもらっておられますが、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規定されていることから、国を背負って頑張っているスポーツ選手が多いのはある意味、当然かもしれません。その他、芸能、歌謡界からも多く選ばれていますが、こちらは没後だったり、ある程度ご高齢になってからですね。逆に、元阪急の福本豊さん、イチローさんなどは、受賞を辞退されています。特にイチローさんは2回も打診があったのに、「自分はまだ現役で、発展途上なので、もしいただけるなら引退したときに」と言われたとか。福本さんに至っては「そんなんもろたらタチションもでけへんようになる」と言われたということですが、実際は、その前にもらっておられた国民栄誉賞の第1号が王貞治さんだったので、福本さんは「王さんのような、広く国民に愛される人物ではないと受賞してはいけないと思った」と謙虚に語っておられたようです。それを聞いて、賞の重みを本気で感じておられたのだなぁと思いました。これは決して以後若くして受賞された人が賞を軽んじているという意味ではありません。物事の価値観は時代時代で変わってきますし、受賞された方々はみなさん後世に名を残されていくだろう人たちばかりですから。ただ、福本さんも盗塁の世界記録保持者でもあり、受賞されていてもおかしくはなかったかな、と思った次第です。

にいみ皮ふ科アレルギー科