2022年12月30日 (金)

2022年も終わります

皆さん、こんにちは。今年もあと2日となりました。今年は皆さんにとってはどんな年だったでしょうか。私に関して言えば、やはり4月にコロナに感染して10日も休業してしまって、皆さんに大きなご迷惑をおかけしたことが最も大きな出来事だったような気がします。医師になって、ほとんど病欠をしたことはなかったのですが、一昨年、コロナがはやりはじめの本当の初期の頃に、頸部リンパ節炎で4日くらい休んで以来の休診でした。その前はインフルになって1週間程度休診にしたことがありましたが、今年の4月のは明らかにコロナが陽性で、どうしようもなかったです。幸い、発熱は37.5~37.7度くらいまでで、それも2~3日で引いてしまい、後はじっと自宅待機でした。後遺症も、咳が数ヶ月続いたくらいで、特にしんどいものはなく、その点ではよかったです。現在ではコロナウイルスも感染力は強いものの、生命を脅かすほどの強さはあまりないようですが、今後どのように変異をしていくかは不明であり、やはりワクチンの効果は馬鹿に出来ないように思います。私は3回のワクチン接種の後、コロナに感染し、秋には新型のワクチンを打ちました。これで完璧とも思いませんが、それでもやはりワクチンを打っていたから軽症で済んだのではないかと考えており、ワクチンの効果は馬鹿に出来ないと思っています。

次の出来事としたら、完全予約制への移行でしょうか。開院時は順番予約を導入していましたが、数年前に、土曜日と平日午後のみ時間指定予約に変更しました。患者さんからすると、診察時刻が大体わかるので、その時間に来院されるとあまり待ち時間が長くなることもなく、結構好評でした。ただ、完全予約制にすると、それを知らなかった人、インターネットをしない人が予約できないことへの懸念がありました。ただ、それについては電話予約を導入することである程度解決しました。また、予約せずに来られた患者さんも、空きコマがあればその時間帯なら空いていますが、と言う形で対応させて頂いたり、今日はその時間も無理と言われる患者さんには、別の日の空きコマを伝えて、都合の合う時間帯での来院をお願いしたりして、ご迷惑を最小限にすることが出来たかなと思います。広島市内の皮膚科で完全予約制をしているのは、ほとんどないのではないかと思います。実際皆さんがどのように感じたか、機会があれば教えて頂ければと思います。

現在コロナによる感染者数は急激に増えてきています。中国では爆発的な感染者数の増加となっているようです。水際対策として、中国からの観光客はPCR検査が義務づけられたようですが、これにより少しでも外国からコロナが持ち込まれないことを祈っています。国内でも、移動制限などはありませんが、マスクの着用、密を避ける、手洗いの3つをしっかり行ってもらえれば少しでも感染リスクを減らすことが出来ると思っています。これも国民全体で行っていかないと価値が低くなりますので、ご協力をよろしくお願いします。

来年が皆様にとってよい年であることをお祈りします。よいお正月をお迎え下さい。

2022年12月 4日 (日)

日本歴史的勝利 Ⅱ 

皆さん、こんにちは。ここ数日朝晩が急に寒くなり、まさに冬を感じるようになりました。土曜日の朝もクリニック近くでは車の温度計が2.5度の表示で本当に寒かったです。ちなみに、私はすでにスタッドレスタイヤに履き替えました。

さて、ワールドカップカタール大会で、初戦のドイツ戦で2-1での逆転勝利で浮かれていたら、2戦めのコスタリカにはまさかの0-1で敗北でした。特に後半相手のシュートはたったの1本、それで1点。日本はずっと押していたのに、バックパスばっかりで昔の弱かった日本そのままでした。まあ退屈な試合でした。

そしてその後にスペイン戦でしたので、もう9割だめだろうと思っていて、翌日の仕事のこともありますし、普通に寝ました。そして起きてみたら、なんと2-1でこれまた逆転勝ちで、2度目のジャイアントキリングを起こしました。2得点に関わる活躍をしたのは、途中出場の堂安選手と三笘選手でした。堂安選手はドイツ戦でも得点しており、三笘選手もドイツ戦でも、スペイン戦でもドリブルから攻撃の起点となりました。1点目は、前田選手が相手ゴールキーパーにプレッシャーをかけに猛チャージしたところで、相手のクリアが少し小さく、そこに伊東選手が突っ込んでボールを奪い取りました。その跳ねたボールをとったのが堂安選手で、中に小さく切り込んで、思い切りシュート。力の入ったボールは相手キーパーの手をはじいてゴール!!完璧なゴールを決めました。

そしてそれから数分後、右から堂安選手が持ち込んで、相手ディフェンスをかわして相手ディフェンスラインとキーパーのちょうど真ん中にゴロでセンターリングしました。誰も動けない中、前田選手と三笘選手が左サイドで追いかけ、ほぼゴールラインを超えているかという位置で三笘選手がセンターリング。それを田中碧選手が体で押し込みました。逆転の2点目です。最初見たら、どう見てもゴールラインを割っていましたので、あ~と思いましたが(といっても試合終了後のビデオで見たので、実際は間違いなく点は入っているのですが)、サッカーの場合はテニスとは違って、ボールの接地点がラインの枠を超えていないのがインではなく、真上から見てラインを超えていなければインということでした。そこでVAR(ヴィデオアシスタントレフリー)の登場です。ボールにもセンサーが、そして各ラインにもカメラが設置されており、ミリ単位で計測されています。以前なら完全にゴールラインを割ったと理解されているだろう状況でしたが、VARはきちんと結果を提示します。そして結局ゴールが認められました。その後はスペインの怒濤の攻撃をきちんと受け止め、2-1で逆転で逃げ切りました。日本の底力、鋼のメンタルを見せつけてくれました。2大会連続での決勝トーナメントは初のことですし、ワールドカップでスペインに勝ったのも初めてです。ドイツもスペインも元々日本を甘く見ていたとは思いますが、次回のクロアチア戦は、相手も日本を研究してきますから、そうそううまくはいかないかもしれません。ただ、若さがある日本ですので、後半相手が疲れてきたときにチャンスが生まれるとみています。

ベスト8になると、おそらくブラジルとの戦いになります。1-1や2-2でPKとかもありそうです。そうなったら、勝ち抜くこともあり得るかと思います。頑張れ!日本。

2022年11月24日 (木)

日本歴史的勝利!!

皆さん、こんにちは。23日のワールドカップドイツ戦、すごかったですね。下馬評では圧倒的不利であった日本代表ですが、前半にPKで相手に先制されました。過去のワールドカップの9試合で日本は、先制されると2分け7敗と一度も勝ったことがありません。しかも今回は優勝候補の一角であるドイツが相手でしたので、統計的には「終わった」というところでした。しかし、22日にはサウジアラビアが前半に1点先制されたアルゼンチンを、後半に2点入れて逆転勝利、歴史的勝利をあげていましたので、同じこととが起こるかもとはちょっとは思っていました。

森保監督は、0-1で後半になることも想定の一つだったようで、後半になると4バックを5バックに変更し、イギリスのプレミアリーグにいる三笘選手、冨安選手、そしてドイツのブンデスリーガでプレイしている堂安選手、浅野選手などをどんどん投入し、攻撃のリズムを作りました。すると後半30分、三笘選手が左サイドをロングドリブルで突破、中に切り込んだ後、縦にパスを出し、MF南野選手がが中央に折り返しました。ドイツの守護神ノイアー選手がパンチングではじいたところに、走り込んでいたMF堂安選手が見事に左足で押し込み、1-1と同点に追いつきました。そして圧巻は後半38分、自陣でのリスタートから板倉選手が縦にロングパス。裏へ動き出した浅野選手が見事にトラップし、シュロッターベック選手と競りながらペナルティーエリア内の右に持ち運ぶと、ラインギリギリの全く角度のない位置から右足でシュートを放ちました。GKノイアー選手の顔の上を通るような浮き球のシュートはゴールの上に突き刺さり、大逆転。

本当に興奮しました。世界でも大ニュースだったみたいですね。それでも選手たちはみんな冷静でした。次の相手はコスタリカですが、この試合で酒井選手や冨安選手が負傷?体調を崩したみたいです。早く回復して次の試合でも元気な姿を見せて欲しいです。

がんばれ日本!!

2022年11月20日 (日)

セラミドについて

皆さん、こんにちは。今日はとても暖かい日でしたね。今日は午前中、ひふの日皮膚科相談会が千田町の広島市総合健康センターで開催されていました。広島市とその近郊の総合病院の先生方が、皮膚病について相談に乗ってくれるというイベントでした。例年5~60人くらいが来場して下さっていましたが、過去2年はコロナ禍で中止となり、今年は3年ぶりの開催でした。コロナ8波ということもあり、久しぶりでしたので、数十人くらいだったらせっかく来て下さった先生方に申し訳ないなと、少し心配していたところ、なんと100人以上の方が来場されました。相談に乗って下さった先生方は大変だったと思いましたが、多くの方々に少しでも役に立つ情報をお伝えできたのであれば開催した側としてはとてもうれしいことでした。

セラミドについてもう少し説明しますと、

a)ヒト細胞間脂質と同じタイプのもの

b)構造が類似する疑似セラミド

c)植物由来のグルコシルセラミド

などがあります。

a)については、前回説明しましたので、今回はb)について説明したいと思います。

擬似セラミドは、セラミドの構造に似せて作られた成分で「合成セラミド」とも呼ばれ、花王などが製造し、キュレルなどに配合されています。

主な擬似セラミド

ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド

ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド  など

これらは化学合成が出来、安価ですので、いろんな化粧品に含まれています。ただ、人型に比べると保湿能力が落ちるので、濃度を上げる必要があります。それでも、入っていると保湿作用が期待できますので、乾燥肌の方は「セラミド〇〇」と記載のある物は人型であるため、とてもよいですし、上記、4つくらいの疑似セラミドが記載されている物も悪くないと思います。

c)植物由来セラミド

植物由来のセラミドの原料は、コンニャクやコメ、コーン、大豆など多くの植物から得られています。これらはすべて、グルコシルセラミド(糖セラミド)という成分であり、人の肌のセラミドとは構造が大きく異なります。ただ、それを改良して、人型に近いような構造にしたり、保湿能力を高めたりしている成分も出てきています。

2022年11月14日 (月)

乾燥肌の気になる季節になりました。

皆さん、こんにちは。今日は久しぶりに雨が降りました。まともに雨が降ったのは、いつだったか調べてみますと、10月17日の午後だったみたいで、かれこれ1か月近く雨が降らなかったことになります。肌が最近乾燥してきているのを実感していましたが、どうやらその理由は単に年齢だけではなかったようですね。自宅には湿度を表示する時計が5つありますが、今日、湿度60%を久しぶりに見ました。ただ、明日からまた晴れ~曇りが1週間くらい続きますので、暖房を入れる方は乾燥には要注意です。ぜひ加湿器も一緒に使用してください。

乾燥肌になると、皮膚が痛んでひりひりしたり、しわが増えたりしますので、そういう状態は避けたいものです。そうなると「保湿」が大切になりますが、クリニックで保湿剤として処方できるものはあまり種類がありません。有名なところでは①ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)、②尿素、③ワセリン(当院では純度が高く、目に入れてもいいプロペト🄬を処方するようにしています)、④オリーブ油くらいでしょうか。①のヘパリン類似物質が最強と思っておられる方も多いようですが、もっと保湿力の高いものは市販品の中にたくさんあります。以前保湿剤の説明をしましたが(2022年7月1114、18日)そこにも書いてありますように、本当にいろんな種類の保湿成分があります。その中で最強と言われているものは、角質細胞間脂質に含まれる「セラミド」です。これは油を含んでいるので、エモリエントに分類される場合と、水分を保持するのでヒューメクタントに分類される場合がありますが、いずれにしても、水分を挟み込み、逃げられなくすることで保湿作用を発揮します。

セラミドには

a)ヒト細胞間脂質と同じタイプのもの

b)構造が類似する疑似セラミド

c)植物由来のグルコシルセラミド

等がありますが、やはりおすすめは、a)の人型セラミドです。そしてここに分類されるものだけが、化粧品成分表示に、「セラミド」と書いていいという決まりになっています。この中にもいろんな種類があり、セラミド1~12までありますが、その中でも1~7までが化粧品に含まれているようです。

セラミド1(またはセラミドEOS、セラミドEOP)…セラミド同士をつなぎ留め、バリア機能を高める
セラミド2(またはセラミドNS、セラミドNG)…水分を保持する機能が高い
セラミド3(またはセラミドNP)…水分を保持する機能に加えて、シワを軽減する働きも
セラミド4(またはセラミドEOH)…角質をバリアする脂質の層を作り、保持する
セラミド5(またはセラミドAG)…角質をバリアする脂質の層を作り、保持する
セラミド6(またはセラミドAP)…水分を保持する機能に加え、シワの軽減、ターンオーバーを促進する機能
セラミド7(またはセラミドAH)…細胞の増殖や分化をコントロール、抗菌作用により常在菌のバランス調整機能

次回はセラミドについてもう少し説明をしていきたいと思います。

2022年11月13日 (日)

ご無沙汰しています。

皆さん、こんにちは。久しぶりのひとりごとです。実は、来月上旬にウエブでの講演を頼まれ、その準備でスライドづくりを行っていたので、時間が取れませんでした。私は開業して16年になりますが、総合病院の部長や、大学病院に勤務している著名な医師ならいざ知らず、普通の開業医ですと、よっぽど普段から「講演をしたい」という高いモチベーション、意識がないと、講演会で話す側に回ることはありません。今回は、いつも大変お世話になっている先輩に講演を頼まれたので、講演を引き受けたというのが真相です。その資料作りもほぼ終了したので、今回ブログへの書き込みがようやくできるようになりました。

この間、いろんなことがありました。一番はやはりコロナ第8波でしょうか。10月中旬を最低値として、以後広島県での感染者数は右肩上がりになっています。一時は福岡県を抜いていたこともありましたし、広島県を除く中四国8県の合計感染者数より、広島県一県の感染者数の方が多い日もありました。皆さん、ワクチン接種はどうしておられますか。私は最初に3回は打っていましたが、その後自分がコロナに感染してしまいましたので、しばらくワクチン接種は見送っていました。しかし徐々に感染者数が増えてきましたので、11月の初旬に新型コロナ対応のワクチンを済ませました。元々副反応は少ない方でしたが、今回は最もらくちんでした。ワクチン接種部位の筋肉痛が5日くらいありましたが、それだけでした。若い子で今までは39度とかが2日くらい出ていた子も、37度台1日で済んだ、と言っていましたので、オミクロン対応のワクチン(私もその子もファイザー社製でしたが)はそんなにしんどいものではないと思います(もちろん人によって違いはあるのですけど)。

これ以上感染者数が増えると、都道府県から対策強化宣言が出される感じになりそうですが、もし本当にそれを出す状況なら、外国人の受け入れを拒否するとか、go toトラベル、go to イートを中止するとかしてもらわないと、旅行に行け、食事をしろと言っているのか、やめろと言っているのかわからなくなりますよね。外国人は自由に入れ、行動OK、日本人は自粛しろ、では何のことやらわかりません。ただ、何でも対応が遅く、行動に一貫性が見えない今の内閣では、何を言い出すかわかりませんので、注意深く見守っていく必要がありそうです。

スポーツ界では、カープは新井監督になりましたが、いろんなテレビ解説などでお見掛けしますので、なかなか広島で選手と交流できていない感じです。ただ、新井監督と気心の知れたスタッフをたくさん入れたみたいですので、彼らがいろいろやってくれるのでしょう。3塁4番に入れそうな新外国人も獲得できたみたいですし、坂倉選手は捕手専念となるみたいですし、野間、西川両選手はFA宣言せずに広島に残ってくれましたし、と来年も楽しみが多いなと思います。

サッカーでは、サンフレッチェは本当に頑張りました。J1は3位になりましたし、ルヴァン杯は優勝、天皇杯は準優勝といずれも3位以内と過去初めての業績をあげ、すべてで賞金をゲットしました。今回のワールドカップではサンフレッチェからは誰も選ばれませんでしたが、それでもこの成績が取れたというのは、やはりチームワークがとても大切ということの証明になりました。今シーズンはドイツ人であるスキッベ監督が遅れて参加されたのですが、本当に人の心をつかむのが上手な方のようです。ミスがあっても選手は責めず、いいところを伸ばしていくというスタイルで、選手のモチベーションを維持してこの成績に繋げました。こんなに素晴らしい成績を残すと、お金持ちの他のチーム、他の国に引き抜かれることが多いので、来年は契約できましたが、それ以後が心配です。

バスケのドラゴンフライズも好調です。初戦の横浜ビー・コルセアーズを負けて今年はどうなるのかと思っていましたが、2戦目は勝ってお返し、3試合目の川崎ブレイブサンダース戦では、途中はだいぶリードしていたのに追いつかれ、何とか1点差で逃げ切り勝利、次の試合は負けで2勝2敗でスタートしましたが、その後は破竹の5連勝!滋賀レイクスとは途中は14点差で負けていたのを追いつき、最後に逆転を許すもまた点を取り返し、2点差で勝利。圧巻は去年1勝3敗と負け越し、去年の西地区ぶっちぎり優勝の沖縄ゴールデンキングスに勝ったことでしょう。そして現在7勝2敗でなんと西地区首位です。まだ長いシーズンが残っていますが、昨年よりいい成績を残してほしいなと思っています。

バレーのJTサンダーズも頑張っています。現在は5勝2敗で同率ながら3位につけています。下位のチームには3-0で4つも勝って体力を温存、上位の堺ブレイザーズには1勝1敗です。昨日(11月12日)のサントリー戦は0-3で負けてしまいましたが、今日(11月13日)はサントリーに仕返しができるでしょうか。

2022年10月22日 (土)

サンフレッチェJリーグYBCルヴァンカップ初優勝!

皆さん、こんにちは。今日は蒸し暑い日ですね。帰宅時でも24度くらいありました。朝晩の冷え込みが見られる日もあるし、今日のように暖かな日もあるし、本当に体調を整えるのが難しいです。重ね着を基本として、気温の変化に対応できるようにしてください。

さて、今日は本当にうれしいニュースが飛び込んできました。そうです、サンフレッチェがルヴァンカップ初優勝です。Jリーグでは2012,13,15年と総合優勝3回の実績のあるチームなのに、このルヴァンカップの決勝に2010年、2014年の2度出場していますが、いずれも敗退。天皇杯に至っては、過去に5回決勝に出てすべて負けています。この計7回いずれも無得点でしたので、まあ負けるしかないのですが・・・。それで先週の天皇杯では、相手はJ2の下位チームの甲府でしたので、圧倒的に有利なはずが、先制されてしまいました。それでも自力に勝るサンフレは追いつき、逆転のチャンスのPKを得たのに、それを決めきれず、結局PK戦の末負けてしまいました。これで6回目の決勝敗退です。それを聞いたときには本当にショックでした。ただ、唯一よかった点は、今回は過去と違って1点とったことでしょうか。

そして今日となります。相手は昨年もルヴァンカップ決勝に進んで負けてしまったセレッソ大阪、J1リーグ戦ではサンフレに次いで4位と強豪です。今年のセレッソとの3試合はいずれもサンフレが勝っているとはいえ、強い相手には間違いありません。試合の経過ですが、前半は0-0で折り返しましたが、後半8分、佐々木翔選手が不用意なバックパスを行ったところ、相手フォワードの加藤 陸次樹選手にパスカットされ、そのままゴールを喫してしまいました。なんたる油断か気の緩みか、佐々木選手はキャプテンとは思えないつまらんミスでした。このシュートを決めた加藤選手、かつてサンフレユースに所属していましたので、なんだか複雑な気持ちでした(その後、加藤選手は足を痛めて清武選手と交代してしまいました。たいした怪我でないことを祈ります)。サンフレも後半18分に松本選手に変えて、8月に広島に加入したキプロス出身、キプロス代表経験のあるピエロス・ソティリウ選手が入りました(彼はブルガリアの1部リーグのルドゴレツでプレーしており今年の契約がまだ残っていたようですが、移籍金200万ユーロ(約2億7000万円)を払っての完全移籍、ならびに3年総額270万ユーロ(約3億7000万円)の長期契約を結んだと報じられている、肝いりの外国人選手です)。そして試合が動いたのは後半32分でした。セレッソのマテイヨニッチとサンフレのNベンカリファが競り合った際に、マテイヨニッチ選手の手がNベンカリファ選手の顔に当たってしまい、このプレーに対してVARが入り、なんと一発退場となってしまいました。ビデオで見たら、確かに手が顔に当たっていますが、故意ではなかったようにも見えました。そこから一人少ないセレッソにサンフレが襲いかかります。それでもしたたかなセレッソはボールをゆっくり回したり、守備を固めたりして、サンフレにチャンスを作らせません。そして後半45分終わったところで出されたアディショナルタイムはなんと9分と結構長くありました。VARや倒れた選手の看病などがありなど、結構時間をロスをしたからなのですが、この9分がサンフレにとっては本日の大切なカギでありました。45分に塩谷選手を柴崎選手に交代、野上選手を茶島選手に交代と、元気印を2名同時にかえました。そしてアディショナルタイム3分、コーナーキックからのヘディングがC大阪の鳥海選手の腕にあたりハンドの判定で、PKを獲得しました。そしてそれをきちっと決めたのが、前述のソティリウ選手でした。右端に低い弾道で確実にゴールをきめ、1-1に戻しました。天皇杯でのPKの失敗がありましたので、心配された方も多かったのではないかと思いますが、さすがキプレス代表経験者、外しませんね。その後は人数が多い上に追いついたサンフレのほうがイケイケとなり、攻めまくります。そしてついに運命の時がやってきました。アディショナルタイム11分、満田選手がコーナーキックで鋭いクロスを入れると、荒木選手の後ろに入り込んだソティリウ選手がゴール前で右足でボールときちんと捉えてゴール左側にシュートを決め、ついに逆転に成功しました。その後、2分が経過し遂に終了の笛が鳴ったのでした。

長年の夢が叶えられて本当によかったです。ガッツポーズがでまくりでした。残りのJ1も2試合があるのかな、すべて勝って、花を添えて欲しいと思います。

その陰で悲しい出来事がありました。過去にサンフレで選手として活躍して日本代表にも選ばれたことがある、現J3宮崎のFW工藤壮人が水頭症で32歳の若さでお亡くなりになりました。DFの塩谷選手、荒木選手、MFの野津田選手、キーパーの大迫選手は一緒にプレーしたことがあったようで、今回の優勝は彼へのはなむけとも言っていました。工藤選手、安らかにお休みください。

2022年10月17日 (月)

サンフレッチェ残念!

皆さん、こんにちは。日中はまだ暑い日も続いていますが、朝夕は結構涼しくなってきました。県北では最低気温が1桁になっているところも増えてきています。朝夕が寒く、日中が暑い(暖かい)日は体調を崩しやすいので、睡眠、栄養と感染予防には気をつけてお過ごしください。

10月16日、サンフレッチェは天皇杯決勝に進みました。相手はJ2でも下位に低迷している18位のバンフォーレ甲府でした。J2で7連敗中なのに、天皇杯ではJ1の4チーム撃破して決勝にきていました。サンフレ選手の中には、柏選手、佐々木選手と甲府出身の選手もおり、凱旋試合となりました。普通は広島が圧倒的に優位でしょうが、勝負は水物とよく言います。J2といってもプロのチームです。違いは、選手層の厚さと90分を戦い抜く体力です。ですからお互い前半は元気ですので、互角に戦えますがサンフレの動きが悪い。そして前半26分、ショートコーナーからシュートを決められてしまいます。その後も0-1のまま、相手を攻めあぐねて時間が過ぎていきました。しかし、後半まで体力のあるJ1サンフレが後半39分、ついに追いつきます。天皇杯決勝進出立役者の川村選手が、相手の股下を通したエゼキエウ選手からのパスを角度のあまりないところから一閃、豪快に蹴り込みました。その後の延長戦では、相手に一本のシュートも打たせなかったものの、サンフレのほうもシュートがバーに当たったり、相手のハンドで得られたPKを入れられなかったりして、ついにPK戦へ。4人目のキッカーは先ほどの川村選手でしたが、彼のシュートが相手GKにはじかれてしまいました。一方、甲府は全員がPKを決めて4-5でサンフレは負けてしまい、天皇杯6連敗でシルバーコレクターの名前がますますとどろく結果となってしまいました。まさか負けるとは思っていなかったので、本当にショックでした。

残るルバンカップでも決勝に来ています。今度こそ優勝してほしいです。頑張れサンフレッチェ。

2022年10月10日 (月)

新井さん、監督就任

皆さん、こんにちは。朝夕が寒くなりました。今まで半袖を着ていたのに、セーターや上着が必要なほどです。こんな時は体調を崩しやすくなりますので、注意して下さい。近年、春秋が短くなり、「四季」というより「二季」という感じになっています。汗をかいて痒くなるアトピー性皮膚炎を持っているなど人は、重ね着をすることで暑くなったら脱ぐ、寒くなったら着るという感じで、体温の調節を上手にして下さい。

コロナウイルスは、全国的に減ってきています。一時1日で20万人以上が感染していましたが、今は13000人とピーク時の10分の1以下になっています。広島県においても一時8000人を超えた日もありましたが、現在は3桁になっています。このまま0にはなかなかならないと思いますが、急激に増えることのないよう対策をしていく必要があります。我々一人一人は、ワクチン接種、人混みでのマスクの着用、手洗いの励行をしっかりするしかないと思います。

カープは今年は結局5位で終わりました。最後の最後、連勝をしていれば3位に滑り込むことも出来ましたが、残念なことに、先発投手が早々と打ち込まれて失点したり、先手をとっても中継ぎ投手が失点したりと流れが悪かったです。佐々岡監督も頑張っておられたと思いますが、疑問を感じるような采配もあったり、チャンスを生かし切れなかったりと勝ち抜くような雰囲気に欠けていたように思います。そんな中で、次期監督が新井さんに決まったという報道がありました。阪神へFAで移籍した後、また戻ってきて、3連覇への布石を作ってくれました。その頃はカープは選手全体が家族みたいな雰囲気になっていましたので、来年もそうなってペナントレースを勝ち抜いていってほしいと思います。

サッカーの方は、サンフレがJ1は優勝は逃しましたが、未だ3位で頑張っています。さらに今までタイトルをとったことのない、ルヴァンカップと天皇杯はいずれも決勝に進みました。スキッペ監督は選手の実力を上手に出させることが出来る監督のようです。勝てば自信もつきますし、今はすごくうまくいっています。今シーズン大きなてこ入れが出来ていないサンフレがこれだけ勝ってきているのは、やはり監督の采配によるものだと思います。このまま突っ走って出来れば両方タイトルをとってほしいですが、少なくとも1つは優勝してほしいと願っています。サンフレの歴史に新たな一ページを書き加えてほしいです。

2022年10月 6日 (木)

両性界面活性剤について

皆さん、こんにちは。10月に入ってもしばらく暑かったですが、今日から涼しくなってきました。特に朝夕が急に涼しくというか、寒くなってきました。ただ、日中はまだ結構暑いので、着る服が困りますね。気温の変化が激しいときは、脱ぎ着が出来る服だと調節がしやすいので、適しているかなと思います。

今回は両性界面活性剤です。両性というのは、親水基の所がプラスにもマイナスにもチャージしうる性格を持っている界面活性剤ということですが、一般的には酸性溶液中で陽イオン界面活性剤として働き、アルカリ溶液中で陰イオン界面活性剤として働くもののことをいいます。中性溶液中では両性界面活性剤の性質を示しますが、化粧品成分としては、以下の表のようにまとめられています。

 
分類 分類(詳細) 化粧品成分名称
アミノ酸型 グリシン型 ココアンホ酢酸ナトリウム
ラウロアンホ酢酸ナトリウム
ベタイン型 アミノ酢酸ベタイン型 コカミドプロピルベタイン かぶれに注意
ラウラミドプロピルベタイン かぶれに注意
ラウリルベタイン
ココベタイン
スルホベタイン型 ラウリルヒドロキシスルタイン
ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン
天然系 レシチン レシチン
リゾレシチン
水添レシチン

作用としては、

陰イオン界面活性剤の洗浄力を増やす、泡立て力を高める、粘り気を増す、刺激を減らす

陽イオン界面活性剤または非イオン界面活性剤を溶けやすくする

など、基本的に主剤として使用されることはほとんどなく、陰イオン界面活性剤の機能向上や他の界面活性剤との相乗効果を目的とする補助剤としてよく用いられています。

**最近の話題として、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタインのかぶれが増えているとのこと。コカミドプロピルベタインは、ヤシの油から得られる脂肪酸のうち複数種類(カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸など)の違ったものが混ざった状態で含まれているので、単一の物質ではありません。そのうち、ラウリン酸のものをラウラミドプロピルベタインと言います。配合量としてはこれが一番多いとは言われています。

にいみ皮ふ科アレルギー科