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2022年11月

2022年11月24日 (木)

日本歴史的勝利!!

皆さん、こんにちは。23日のワールドカップドイツ戦、すごかったですね。下馬評では圧倒的不利であった日本代表ですが、前半にPKで相手に先制されました。過去のワールドカップの9試合で日本は、先制されると2分け7敗と一度も勝ったことがありません。しかも今回は優勝候補の一角であるドイツが相手でしたので、統計的には「終わった」というところでした。しかし、22日にはサウジアラビアが前半に1点先制されたアルゼンチンを、後半に2点入れて逆転勝利、歴史的勝利をあげていましたので、同じこととが起こるかもとはちょっとは思っていました。

森保監督は、0-1で後半になることも想定の一つだったようで、後半になると4バックを5バックに変更し、イギリスのプレミアリーグにいる三笘選手、冨安選手、そしてドイツのブンデスリーガでプレイしている堂安選手、浅野選手などをどんどん投入し、攻撃のリズムを作りました。すると後半30分、三笘選手が左サイドをロングドリブルで突破、中に切り込んだ後、縦にパスを出し、MF南野選手がが中央に折り返しました。ドイツの守護神ノイアー選手がパンチングではじいたところに、走り込んでいたMF堂安選手が見事に左足で押し込み、1-1と同点に追いつきました。そして圧巻は後半38分、自陣でのリスタートから板倉選手が縦にロングパス。裏へ動き出した浅野選手が見事にトラップし、シュロッターベック選手と競りながらペナルティーエリア内の右に持ち運ぶと、ラインギリギリの全く角度のない位置から右足でシュートを放ちました。GKノイアー選手の顔の上を通るような浮き球のシュートはゴールの上に突き刺さり、大逆転。

本当に興奮しました。世界でも大ニュースだったみたいですね。それでも選手たちはみんな冷静でした。次の相手はコスタリカですが、この試合で酒井選手や冨安選手が負傷?体調を崩したみたいです。早く回復して次の試合でも元気な姿を見せて欲しいです。

がんばれ日本!!

2022年11月20日 (日)

セラミドについて

皆さん、こんにちは。今日はとても暖かい日でしたね。今日は午前中、ひふの日皮膚科相談会が千田町の広島市総合健康センターで開催されていました。広島市とその近郊の総合病院の先生方が、皮膚病について相談に乗ってくれるというイベントでした。例年5~60人くらいが来場して下さっていましたが、過去2年はコロナ禍で中止となり、今年は3年ぶりの開催でした。コロナ8波ということもあり、久しぶりでしたので、数十人くらいだったらせっかく来て下さった先生方に申し訳ないなと、少し心配していたところ、なんと100人以上の方が来場されました。相談に乗って下さった先生方は大変だったと思いましたが、多くの方々に少しでも役に立つ情報をお伝えできたのであれば開催した側としてはとてもうれしいことでした。

セラミドについてもう少し説明しますと、

a)ヒト細胞間脂質と同じタイプのもの

b)構造が類似する疑似セラミド

c)植物由来のグルコシルセラミド

などがあります。

a)については、前回説明しましたので、今回はb)について説明したいと思います。

擬似セラミドは、セラミドの構造に似せて作られた成分で「合成セラミド」とも呼ばれ、花王などが製造し、キュレルなどに配合されています。

主な擬似セラミド

ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド

ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド  など

これらは化学合成が出来、安価ですので、いろんな化粧品に含まれています。ただ、人型に比べると保湿能力が落ちるので、濃度を上げる必要があります。それでも、入っていると保湿作用が期待できますので、乾燥肌の方は「セラミド〇〇」と記載のある物は人型であるため、とてもよいですし、上記、4つくらいの疑似セラミドが記載されている物も悪くないと思います。

c)植物由来セラミド

植物由来のセラミドの原料は、コンニャクやコメ、コーン、大豆など多くの植物から得られています。これらはすべて、グルコシルセラミド(糖セラミド)という成分であり、人の肌のセラミドとは構造が大きく異なります。ただ、それを改良して、人型に近いような構造にしたり、保湿能力を高めたりしている成分も出てきています。

2022年11月14日 (月)

乾燥肌の気になる季節になりました。

皆さん、こんにちは。今日は久しぶりに雨が降りました。まともに雨が降ったのは、いつだったか調べてみますと、10月17日の午後だったみたいで、かれこれ1か月近く雨が降らなかったことになります。肌が最近乾燥してきているのを実感していましたが、どうやらその理由は単に年齢だけではなかったようですね。自宅には湿度を表示する時計が5つありますが、今日、湿度60%を久しぶりに見ました。ただ、明日からまた晴れ~曇りが1週間くらい続きますので、暖房を入れる方は乾燥には要注意です。ぜひ加湿器も一緒に使用してください。

乾燥肌になると、皮膚が痛んでひりひりしたり、しわが増えたりしますので、そういう状態は避けたいものです。そうなると「保湿」が大切になりますが、クリニックで保湿剤として処方できるものはあまり種類がありません。有名なところでは①ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)、②尿素、③ワセリン(当院では純度が高く、目に入れてもいいプロペト🄬を処方するようにしています)、④オリーブ油くらいでしょうか。①のヘパリン類似物質が最強と思っておられる方も多いようですが、もっと保湿力の高いものは市販品の中にたくさんあります。以前保湿剤の説明をしましたが(2022年7月1114、18日)そこにも書いてありますように、本当にいろんな種類の保湿成分があります。その中で最強と言われているものは、角質細胞間脂質に含まれる「セラミド」です。これは油を含んでいるので、エモリエントに分類される場合と、水分を保持するのでヒューメクタントに分類される場合がありますが、いずれにしても、水分を挟み込み、逃げられなくすることで保湿作用を発揮します。

セラミドには

a)ヒト細胞間脂質と同じタイプのもの

b)構造が類似する疑似セラミド

c)植物由来のグルコシルセラミド

等がありますが、やはりおすすめは、a)の人型セラミドです。そしてここに分類されるものだけが、化粧品成分表示に、「セラミド」と書いていいという決まりになっています。この中にもいろんな種類があり、セラミド1~12までありますが、その中でも1~7までが化粧品に含まれているようです。

セラミド1(またはセラミドEOS、セラミドEOP)…セラミド同士をつなぎ留め、バリア機能を高める
セラミド2(またはセラミドNS、セラミドNG)…水分を保持する機能が高い
セラミド3(またはセラミドNP)…水分を保持する機能に加えて、シワを軽減する働きも
セラミド4(またはセラミドEOH)…角質をバリアする脂質の層を作り、保持する
セラミド5(またはセラミドAG)…角質をバリアする脂質の層を作り、保持する
セラミド6(またはセラミドAP)…水分を保持する機能に加え、シワの軽減、ターンオーバーを促進する機能
セラミド7(またはセラミドAH)…細胞の増殖や分化をコントロール、抗菌作用により常在菌のバランス調整機能

次回はセラミドについてもう少し説明をしていきたいと思います。

2022年11月13日 (日)

ご無沙汰しています。

皆さん、こんにちは。久しぶりのひとりごとです。実は、来月上旬にウエブでの講演を頼まれ、その準備でスライドづくりを行っていたので、時間が取れませんでした。私は開業して16年になりますが、総合病院の部長や、大学病院に勤務している著名な医師ならいざ知らず、普通の開業医ですと、よっぽど普段から「講演をしたい」という高いモチベーション、意識がないと、講演会で話す側に回ることはありません。今回は、いつも大変お世話になっている先輩に講演を頼まれたので、講演を引き受けたというのが真相です。その資料作りもほぼ終了したので、今回ブログへの書き込みがようやくできるようになりました。

この間、いろんなことがありました。一番はやはりコロナ第8波でしょうか。10月中旬を最低値として、以後広島県での感染者数は右肩上がりになっています。一時は福岡県を抜いていたこともありましたし、広島県を除く中四国8県の合計感染者数より、広島県一県の感染者数の方が多い日もありました。皆さん、ワクチン接種はどうしておられますか。私は最初に3回は打っていましたが、その後自分がコロナに感染してしまいましたので、しばらくワクチン接種は見送っていました。しかし徐々に感染者数が増えてきましたので、11月の初旬に新型コロナ対応のワクチンを済ませました。元々副反応は少ない方でしたが、今回は最もらくちんでした。ワクチン接種部位の筋肉痛が5日くらいありましたが、それだけでした。若い子で今までは39度とかが2日くらい出ていた子も、37度台1日で済んだ、と言っていましたので、オミクロン対応のワクチン(私もその子もファイザー社製でしたが)はそんなにしんどいものではないと思います(もちろん人によって違いはあるのですけど)。

これ以上感染者数が増えると、都道府県から対策強化宣言が出される感じになりそうですが、もし本当にそれを出す状況なら、外国人の受け入れを拒否するとか、go toトラベル、go to イートを中止するとかしてもらわないと、旅行に行け、食事をしろと言っているのか、やめろと言っているのかわからなくなりますよね。外国人は自由に入れ、行動OK、日本人は自粛しろ、では何のことやらわかりません。ただ、何でも対応が遅く、行動に一貫性が見えない今の内閣では、何を言い出すかわかりませんので、注意深く見守っていく必要がありそうです。

スポーツ界では、カープは新井監督になりましたが、いろんなテレビ解説などでお見掛けしますので、なかなか広島で選手と交流できていない感じです。ただ、新井監督と気心の知れたスタッフをたくさん入れたみたいですので、彼らがいろいろやってくれるのでしょう。3塁4番に入れそうな新外国人も獲得できたみたいですし、坂倉選手は捕手専念となるみたいですし、野間、西川両選手はFA宣言せずに広島に残ってくれましたし、と来年も楽しみが多いなと思います。

サッカーでは、サンフレッチェは本当に頑張りました。J1は3位になりましたし、ルヴァン杯は優勝、天皇杯は準優勝といずれも3位以内と過去初めての業績をあげ、すべてで賞金をゲットしました。今回のワールドカップではサンフレッチェからは誰も選ばれませんでしたが、それでもこの成績が取れたというのは、やはりチームワークがとても大切ということの証明になりました。今シーズンはドイツ人であるスキッベ監督が遅れて参加されたのですが、本当に人の心をつかむのが上手な方のようです。ミスがあっても選手は責めず、いいところを伸ばしていくというスタイルで、選手のモチベーションを維持してこの成績に繋げました。こんなに素晴らしい成績を残すと、お金持ちの他のチーム、他の国に引き抜かれることが多いので、来年は契約できましたが、それ以後が心配です。

バスケのドラゴンフライズも好調です。初戦の横浜ビー・コルセアーズを負けて今年はどうなるのかと思っていましたが、2戦目は勝ってお返し、3試合目の川崎ブレイブサンダース戦では、途中はだいぶリードしていたのに追いつかれ、何とか1点差で逃げ切り勝利、次の試合は負けで2勝2敗でスタートしましたが、その後は破竹の5連勝!滋賀レイクスとは途中は14点差で負けていたのを追いつき、最後に逆転を許すもまた点を取り返し、2点差で勝利。圧巻は去年1勝3敗と負け越し、去年の西地区ぶっちぎり優勝の沖縄ゴールデンキングスに勝ったことでしょう。そして現在7勝2敗でなんと西地区首位です。まだ長いシーズンが残っていますが、昨年よりいい成績を残してほしいなと思っています。

バレーのJTサンダーズも頑張っています。現在は5勝2敗で同率ながら3位につけています。下位のチームには3-0で4つも勝って体力を温存、上位の堺ブレイザーズには1勝1敗です。昨日(11月12日)のサントリー戦は0-3で負けてしまいましたが、今日(11月13日)はサントリーに仕返しができるでしょうか。