2021年10月24日 (日)

保湿化粧品の使用量、使用方法について

皆さん、こんにちは。今週は超寒いです。実際は例年並みかもしれないけれど、クリニックでも10月上旬は半袖を着て、日中はクーラーをつけていたのに、最近は暖房に切り替わっています。秋がなさすぎ~。寝るときも布団を冬用にするにはちょっと暑いし、夏用のままだと肌寒いし、本当にむつかしい気温ですね。あとは寝間着の厚さの調節で対応するしかないかな、と思っているこの頃です。

今回は保湿化粧品の使用量についてお話ししたいと思います。前回のところで述べたように、洗顔後には一般的には化粧水をつけますので、つける順番に箇条書きで記載します。

1)化粧水   100円玉2個分・・・約1ml

2)保湿ジェル パール粒大(6~7mm)・・・約0.3g 

3)保湿美容液 パール粒2個分・・・約0.5g

4)乳液    1円玉1個分・・・約0.5ml

5)クリーム  パール粒大・・・約0.3g

使用方法としては、

1)清潔な手に取り、乾燥しやすい頬や目元、口元から始めて顔全体になじませます。

2)手のひら全体で顔を包み込むようになじませます。つけ忘れた個所がないかもチェックしましょう。保湿感がもの足りない時には、さらに重ねてつけます、

3)1つの保湿化粧品が顔全体になじんでから、次の保湿化粧品をつけます。

2021年10月21日 (木)

2022年の往診日

 2018年より、原則第3金曜日を往診日としています。また、2019年10月より、往診日の往診は午前のみとし、午後は普段の午後と同様の完全予約性の診療を行っています。時に間違って午前中に来院される患者さんもおられるようですが、その日はクリニックに原則おりませんし、おりましても往診カルテの整理、処方箋の作成、次に往診に行くための準備などを行なっており、一般診療は行っていません。たとえ遠方からいらしても対応しかねますのでご了承ください。なお、少し先の往診の予定日につきましては院内にも掲示しておりますので、ご覧いただき、今後の来院日について参考にしてください。

2022年の前半の予定は以下の通りです。

Calendarpdf2022y111_3

2021年10月20日 (水)

化粧品による保湿について

皆さん、こんにちは。先週は「暑いですね」、と言っていたのに、数日前から急に寒くなりました。と言っても、それは朝方だけで、今日もお昼は暑かったですね。ただ、朝夕の冷え込みが来ると、肌の乾燥が急激に進みます。最低気温20度の法則、と私が勝手に思っているのですが、最低気温が20度を切ると乾燥が始まります。ここ数日は、20度なんてもんじゃなく、16度~18度で推移していました。10月は2~6日は最低気温が20度を切っており、その後いったん20度以上に持ち直したものの、また15日から20度以下になっています。9月も23~25日は最低気温が20度を切っていましたので、9月も乾燥肌を気にする人が来院されていたことと矛盾はない気温の変化かなと考えています。

さて、乾燥し始めると、化粧品をつける量が増えますね。特に化粧水をたっぷりつけなきゃ、と思っている人も多いと思います。それはそれで正しい。しかし、実はそれだけではだめなのでした。化粧水は基本的には水分がメイン。保湿成分として多価アルコールのグリセリン、天然保湿因子のアミノ酸、水溶性高分子のヒアルロン酸などが入っているものもありますが、乾燥肌のひとにはそれでもまだ少し足りません。

その後、乳液をつけて終了という人も多いかと思います。乳液は油分が多いですので、化粧水で肌に吸収された水分の蒸発を抑えてくれます。それはそれでとても大切で欠かすことはできないものなのですが、乾燥肌で欠かせないのが、実は美容液です。美容液の中には美白とか、小じわの改善とかの機能があるものももちろんありますが、やはり大切な機能としては、保湿成分を潤沢に含んでいることから、水分がより保たれるというのが挙げられます。

ですから、乾燥肌が気になる方は、以前から述べているような点に気を付けながら、クレンジング→洗顔をした後、化粧水→美容液→乳液→クリーム と行くといいでしょう。

次回はそれらについてもう少し詳しく説明したいと思います。

2021年10月16日 (土)

マスクによる肌トラブルについて

皆さん、こんにちは。まだまだ暑い日が続いていますね。昨日の第3金曜日は恒例の往診日でしたので、午前中~15時過ぎまでずっと往診に出かけていました。ちょっと外を歩くと暑いこと暑いこと。これが10月の半ばの気温だろうか、と思うほどの暑さでした。しかしそれも今週でどうやらおしまいのようです。来週からは曇りの日が続き、最高気温も20度前後と秋に突入のようです。状況によっては寒い日も出そうです。体調管理にはくれぐれも注意してください。

さて、今日はマスクによる肌トラブルについて簡単にお話ししたいと思います。私はマスクによって肌には3つのトラブルが生じるのではないかと考えています。

1)マスク自体によるかぶれ

材質、摩擦により肌がダメージを受ける。アレルギー性のものもあれば、機械性(こすれること)のものもあるかと思います。対策としては、敏感肌の方は綿やポリウレタンなど自分の肌に合ったマスクを着用することになるでしょう。ただ、ウイルスを遮断する能力は不織布マスクより低いので、人込みに出られるときは外に紙マスクをつけて二重にするというのがよいかもしれません。

2)ニキビの悪化

これも摩擦が大きな原因と思います。今までニキビ治療にて調子のよかった人たちが、マスクを着用するようになって、ニキビが悪化してきたと言って来院されています。髪の毛が慢性的に当たっているだけでニキビが悪化しますので、マスクのような面で触れて、しかもそれが何時間もとなると、悪化するのも当たり前かと思います。解決策としてはマスクをやめて透明なシールドをつけることですが、さすがにむつかしいかなとは思います。とりあえず、ニキビ治療をきちんと行うことが大事だと思います。

3)口の周り、ほほのあたりの乾燥

マスクをすると呼気が溜まりますので、口周りに水蒸気が溜まってきて、湿度の上昇がみられます。その状態に何時間も皮膚がさらされると、角質がふやけてきて、その結果、皮膚のバリア機能にダメージが生じます。そのあとでマスクを外すと、外の乾いた空気に口周りの皮膚がさらされることになり、一気に皮膚の湿度が下がって乾燥してしまうというわけです。保湿剤の外用が有用だと思います。特に洗顔をしてすぐに外用しておくと、水分の蒸発がかなり防げます。

2021年10月13日 (水)

洗顔時のすすぎのポイント

前々回はクレンジングの方法についてお話ししましたので、その続きになります。

*クレンジング料をぬるま湯で洗い流します。その際、ぬるぬるした感じがなくなるまで洗い流す必要があります。そうすることで油に溶け出したメイクが洗い流され、きれいになります。

*すすぎはぬるま湯(35度)で行います。その詳しい理由については10月1日のブログをご覧ください。

*両手いっぱいぬるま湯をためて、顔にかけます。

*最初は顔の中心に、その後は顔の上から順にすすぎます。目安としては、中心5回、額からこめかみにかけて5回、あごから左頬3回、あごから右頬3回、あご下3回になります。

*最後は泡が残っていないか、鏡で確認します。

*洗顔料の残りやすいところとしては

 1)髪の生え際 2)鼻の周り 3)唇の下 4) フェイスライン(耳の前からあごの下)ですので、そこは意識して流してください。

お知らせ

朝夕が涼しくなって、乾燥肌の患者さんが急に増えてきています。当院でも全身に使用でき、敏感肌の方にも使っていただける保湿剤(グラファ モイスチャーキープ ミルク MC🄬)を扱っています。今ならミニチューブもついています。気になる方はこちらをご覧ください。

2021年10月12日 (火)

洗顔の際の泡立てについて

前回は洗顔料について説明しましたが、本日は泡立ての意味について述べたいと思います。泡を立てるために、洗顔料を手の上で混ぜ混ぜしますが、それをしすぎると、洗浄力がなくなってしまうのではと思われる方がいらっしゃるかもしれません。雰囲気としては私もよくわかります。濃い洗顔料を顔につけたほうがよく汚れが落ちそうと思えるからです。ただ、洗顔料、石鹸などは泡立てて使うように設計されていることを忘れてはいけません。泡立てずに使うと、濃すぎて肌に悪影響が出ます。よくたとえに出すのがカルピスですね。カルピスは5倍に薄めて飲むように設計されています。原液で飲んだらよりおいしいかと言えば、濃すぎておいしくないですよね。ですから、洗顔料も石鹸もしっかり泡立てて使用しましょう。

泡による洗浄のメリットしては

1)十分泡立てることで、洗浄剤の表面積がおおきくなり、汚れに接触する面積が増える。だから少ない洗浄剤の量で、効率的に洗浄ができる。

2)泡がクッションとなり手と顔の皮膚の摩擦を避けることができるため、皮膚を傷めない。

3)泡立てすることで、洗浄剤の濃度が下がり、皮膚への刺激性が低くなる。

ちなみに顔を洗う際に必要な泡の大きさとしては、自分のげんこつ一個分くらいが適当でしょう。

2021年10月10日 (日)

開院して15年になりました!

皆さん、こんにちは。いつもいつも言っていますが、今日も暑かったですね。半袖で出かけてもちょっと日なたを歩くともう暑い。日陰でもそこそこ暑い。10月10日になったというのに・・・。日中だけ見ると秋はどこに行ってしまったのか?という感じです。

この10月10日というのは実は当院にとって特別な日なのです。それは・・・・・開院した日なのでした。思い起こせば平成18年の10月10日、火曜日だったと思います。その日朝より患者さんが並んでおられ、驚きと同時にとてもうれしかったことを覚えています。前日の体育の日も含め連日、コンサルタントやほかの開業のお手伝いをしてくださった方などのご協力のもとに、受付、診察の手順の練習をしていたのですが、初日は全く思った通りには行かず、モタモタ、バタバタしまくっていました。受診される全員が初診ですので、カルテの作成も必要で診察までにも時間がかかりました。それまでは安佐市民病院勤務でしたので、初診といえば紹介状を持ってこられた患者さんなどが多かったのですが、その日からは町での診療医ですので、いろんな皮膚のトラブルを抱えた患者さんがいらっしゃいました。安佐市民病院で診ていた患者さんも少しおられましたが、それ以外に水虫からかぶれ、やけど、虫刺され、巻き爪、こけた傷、ニキビなど、今までそんなに診ていないような疾患の患者さんがたくさん来られました。結局その日は昼休みも取れず、終わったのは20時くらいだったと思います。本当にへとへとでした。それでも患者さんたちはじっと待ってくださって、本当にありがたかったです。

翌日は水曜日でしたので休診日だったのですが、その日も全員が出勤し、火曜日の反省と不足した物品などの買い出しなどを行いました~~~~~。そんな船出からはや15年。本当にあっという間でした。そうは言っても、当時お母さんが抱っこして連れてこられていた赤ちゃんが高校生になっていたり、当時の学生さんがお母さんになって、その子供さんを連れてきてくださったりを経験しますと、「みんな大きくなったね」「お嬢さんになったね」「たくましくなったね」などと感慨にふけることもありますし、時がたったんだなあと感じることも確かにあります。患者さんからは「先生は変わらないね」と言われることも時にありますが、それは幸いなことに白髪があまり目立たないからと、マスクで顔の下半分のたるんだ口周りが見えないからだと思います。髪に関しては白髪は少ないものの、頭頂部の男性型脱毛は進行しています。ただ、それには内服薬という強い味方がいるので、それで何とか耐えている感じです。

自分からみると外見以外でも変化は大きく「老眼は進み、近くも遠くも眼鏡なしでは見えない。手術の際にはハズキルーペが必要」、「記憶力の低下は激しく、『あれ、あれ』しか言わない(ですが、優秀なスタッフがフォローしてくれていますので、とりあえず滞りなく診療は続けてこられています)」「疲れたときの回復の度合いが全然違う(ので、ストレッチ整体などに定期的に通ったり、自宅でストレッチを行ったりしています)」などがあります。

診療のしくみの変化としては、診療時間の変更、予約システムや電子カルテの導入、紫外線照射器の導入など、大きな追加、変更を行ってきました。少しでも患者さんにとって便利な、そして役立つ変更となっていればうれしいと思いますが、実際はいかがでしょうか。

これからも、自分の体には気を付けて、少しでも皆さんの皮膚の健康維持にお役に立てるように頑張りたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

今日もカープ、勝ちましたね。9月の最後にベイスターズ、阪神相手に6連勝して意気揚々と地元に帰ってきたのに、さすが首位のヤクルトでした。なんとヤクルトには3連敗、5日のドラゴンズにも負けて4連敗、あ~と思っていたら、そこからなんと怒涛の5連勝。巨人には3たてを食らわしました。フフフ。4連敗中も先発投手が負けたのは1試合でしたので、結局負けるのは中継ぎが弱いからかな、と思います。9回にリードしていたら、絶対的守護神の栗林投手が抑えてくれるので、そこは昨年とは違って心強いですね。今日で31セーブ目、防御率は驚異の0.39、今日までで連続14試合セーブ成功です。これはカープでは大野豊投手に並ぶタイ記録。新人31セーブは史上2位の記録です。すごいですね。また九里投手がハーラーダービートップタイの11勝ですし、打つほうはなんと今日の3安打で、おそらく坂倉選手がまた首位打者になっているのではないかと思います。中継ぎが締まれば絶対上に行けると思います。知らないうちに3位の巨人とは6ゲーム差まで来ました。3位になってCSで勝ち上がったりして・・・。メークドラマ、見てみたいなぁ。

洗顔料について

皆さん、こんにちは。連日30度を超える日が続いています。10月というのにどういうことでしょうか。それでも朝夕はやはり冷えてきており、秋を感じさせますね。こういう時期は体調を崩しやすいので要注意です。風邪でもひいてしまうと皮膚のコンディションは一気に悪くなりますので、体調管理はしっかり行ってください。

さて、今回は洗顔料についてです。洗顔料で除去するものとしては、

1)汗や皮脂などの分泌物や老廃物などの生理的な汚れ

2)ほこりや雑菌など皮膚表面に付着した汚れ

3)洗い残ったクレンジング料、軽いメーク

などがあります。

剤型としては

1)固形の石鹸・・・・泡立ちがよく洗い上りがさっぱりしたものが多い

2)クリーム・・・・顔用スキンケア製品に多い。使いやすく泡立てしやすい

3)泡タイプ・・・・液状の洗顔料で、泡状に出てくるタイプ。手軽。

があり、1)2)3)の順で洗浄成分の量が多くなっています。

洗浄剤としては

1)脂肪酸石鹸・・・pHは弱アルカリ性なので、洗顔時には皮膚のpHはいったん中性に近づくが、その後1時間程度で元に戻る。皮膚表面に付着した石鹸は皮膚の上で中和されて脂肪酸となり、保湿効果をもたらす。

2)合成界面活性剤・・・pHは中性から弱酸性で、普通の肌の状態に近い。ただ、皮膚表面に吸着した界面活性剤は分解されず残ってしまう。

の2種類があります。

洗顔料の使用方法ですが、

1)ぬるま湯で手と顔を洗う

2)洗顔料をよく泡立てたら、泡で顔を包み込むように洗う。皮脂の多い額、小鼻などから洗いはじめ、乾燥しやすい頬、目元、口元は泡をやさしく伸ばしこすらずに洗う。耳の前や口の周り、あごの周りなども忘れずに。

3)洗い残しがないようにぬるま湯で(35度でしたね)ですすぐ。

4)清潔な柔らかいタオルで押さえるようにして水分をふき取る。ごしごし拭かないようように。

次回は泡立てる意味、すすぎのポイントについて解説します。

2021年10月 6日 (水)

クレンジング剤の種類と特徴

皆さん、こんにちは。前回はクレンジングの使用方法について述べましたが、今回は種類とどんな肌質に合うかについて述べたいと思います。

剤型は8種類くらいあると思います。それぞれ洗浄剤の主成分や内容がすこしずつ違います。いろんな意見があるかと思いますが、優しいほうから行くと下のような感じでしょうか。

 

剤型

(タイプ)

洗浄剤の

主成分

特徴

乾燥肌に適するかどうか

メイクを落とす力 油性成分の量
ローション(水)

多価アルコール

界面活性剤

クレンジング力は強くはないが、コットンにつけてふき取る場合は、強めに行うと、メイクは落ちる。   弱(強)
水性ジェル 多価アルコール 洗い流すタイプ。油性成分はかなり少なく、透明な色をしている。一般的には軽めのメーク向き。オイルフリーのものはまつエクにも使用可。
乳液(ミルク) 油性成分 ふき取り、洗い流すタイプいずれもある。水分が多いため感触が軽く、やや軽めのメーク向き。
クリーム 油性成分 洗い流すタイプが多い。油性成分が中等度入っており、皮膚の滑りもよくクレンジング力もまずまずある。乾燥肌には適している。
油性ジェル 油性成分 洗い流すタイプ。少し白っぽい性状。クレンジング力は強く、洗顔後はさっぱりする。
バーム 油性成分 洗い流すタイプ。体温で溶けてオイル状になる。クレンジング力は高い。なじませる時間が長いと乾燥しやすくなるので注意。
オイル 油性成分 洗い流すタイプ。油性成分が多く、クレンジング力は高い。脱脂力も強い。濃いメーク向け。肌負担も強い  
クレンジングシート

多価アルコール

界面活性剤

ふき取るタイプ。油性成分は少なく、アルコールでさっぱりする。濃いメーク向けだが、摩擦が強いため、肌負担も強い。  

乾燥肌の方、季節により乾燥が気になる方は、オイル成分が多いものは脱脂力が強いので避けたほうがいいと思います。また、アルコール、界面活性剤のみのものはアルコールに脂がとられていきますので、量を使いすぎたり、強くこすったりするとメークがよく取れる分、乾燥しやすくなります。

結論から言いますと、乾燥肌の方は、オイルも入っていて洗浄力がある程度あり、水分も入っていて洗い上りが突っ張らない、バランスが良いクリームがいいかなと思います。

一番大切なことは、乾燥肌、敏感肌の方は、肌に負担がかからないように濃いメークはできるだけ避けることと、正しいクレンジング、正しい洗顔を行って少しでも皮膚にダメージを与えないようにすることでしょう。なかなかバランスをとるのはむつかしいとは思いますが、ここ一番のときしっかりメークを、普段は軽めのメークをなどメリハリをつけるのもよいかもしれません。ただ、しっかりメークで出勤されたら、スタッフに、「今日デート?」とかばれてしまうかもしれませんが・・・。

2021年10月 3日 (日)

顔の汚れとクレンジングの仕方について

皆さん、こんにちは。10月になりましたが、まだ日中は30℃を超える日があり暑さを感じる一方、朝晩は20℃を切る日もふえてやっぱり秋になったなぁと思ったり、本当に季節替わりを実感しますね。

今回は顔の汚れについてお話ししたいと思います。汚れには大きく3つあります。

1)皮膚の脂、汗、皮膚の老廃物 などの普通に生活していると誰でも生じる汚れ

2)ほこり、雑菌 など皮膚表面についている汚れ

3)スキンケア製品が時間とともに上記1)や2)と混ざり、空気や紫外線によって酸化した汚れ

特に3)のうち、一般的なファンデーションなどは汗や水によって容易に崩れないように、ウォータープルーフ性を持っており、皮膚の脂などと比べても落としにくい汚れと言えます。ですから、ファンデーションは簡単に水だけでは落とすことができず、クレンジング料が必要なことがほとんどです。

クレンジング料には油性成分と水性成分が含まれており、剤型によってその配合割合が変わってきます。いずれにしても、油性成分があることで、その中にメイクが溶け出して皮膚から離れます。ですから、メイクを落とすためには、クレンジングの油性成分をしっかりなじませる必要があります。

クレンジングの使用方法

1)クレンジング料は手や顔をぬらさずに使用しましょう。ぬらすとその水分のせいで油性成分とメイクが混ざりにくくなってしまいます。

2)頬や額の広い部分は、手のひら全体でゆっくり円を描くようにメイクをなじませます。目の周囲や鼻の周りは、指の腹を使ってなじませるようにしましょう。強さは、顔の皮膚が激しく動かない程度が適切です。

3)クレンジング料とメイクがなじんでくると、①肌色になる②滑りやすくなる(なじませる力が軽くなる)ので、それを目安にします。大体1分くらいでしょうか。

4)ぬるま湯で洗い流します。

次回はクレンジング料の種類と使い分けについてお話ししたいと思います。

にいみ皮ふ科アレルギー科